クレイグ・ライトが負け惜しみ!?|「大量のビットコインが、売り圧になる可能性がある」
自身をビットコインを誕生させたナカモトサトシであると主張するクレイグ・ライト氏は、先日のビットコインに関する裁判後、反抗的な態度へ変貌している。クレイグ・ライト氏は、仮想通貨メディアModern Consensusのインタビューにて、「裁判の結果が、ビットコインにとっていいことではありません。」と回答し、一連の裁判の判決に納得がいっていないようだ。
一連の裁判は26日、2009年~2011年の間にデイブ・クレイマン氏と共同でマイニング活動した報酬(110万BTC/約110億ドル)を、クレイグ氏ひとりが独占して着服していると言う内容の裁判が行われ、その決着がついた。裁判の判決についてフロリダ州の裁判所は、クレイグ氏に対して、かつてのパートナーであるクレイマン氏側が、50%の権利を保有することを認めた。
負け惜しみに隠された真実とは
そして、クレイグ氏が「ビットコインにとっていいことではありません。」と話した裏側には、大量の「ビットコインの売り圧」が影響することが、発言のきっかけとなったようだ。インタビューでクレイグ氏は、ビットコインの売り圧について「BSVに影響しますか?」という質問に対して、次のように述べている。
「BSVには影響しません。しかし、裁判官は私に、50万BTC未満をIra(デイブ・クレイマン氏の親族)に送るように命じました。それが市場に対して何をするのか見てみましょう。(裁判所が私に命じなければ)市場に水を差すことはなかっただろう。」
裁判所の決定が、大量のBTC売り圧になる
裁判所の決定では、現時点でクレイグ氏が保有する110万BTCは、デイブ・クレイマン氏が2013年に亡くなっているため、親族であるイラ・クレイマン氏が、相続するとこになっている。クレイグ氏は、イラ・クレイマン氏が50%のビットコインを保有することについて、大きなクジラになることを懸念しているというのだ。
というのも、フロリダ州では遺産税が「40%」も発生するため、クレイマン氏が総資産の50%のBTCを受け取った場合、20億ドルを支払う必要があり、その費用の捻出のため、もしクレイマン氏が20億ドルという大量の現金を保有していない場合は、20億ドル相当のBTCが売却されると予想しているのだ。
しかし、これからの裁判結果は変わらないため、ビットコインがイラ・クレイマン氏に渡った時には、大量のビットコインが売り圧になるかもしれない。