韓国の大手取引所Bithumbが、匿名通貨モネロを上場廃止

韓国の大手取引所Bithumbが、匿名通貨モネロを上場廃止

韓国の大手暗号資産取引所Bithumb(ビッサム)にて、匿名通貨モネロ(XMR)を上場廃止にすることが明らかとなった。上場廃止の予定日は6月1日となっている。

Bithumbの上場廃止監査委員会は先月、トークンを暫定上場廃止リストに載せた。そしてBithumbがXMRがリストに載せられた理由が30日以内に解決されなかった場合、永久的にプラットフォーム上からXMRが上場廃止になるという。

上場廃止の背景には、社会的なインターネット上の理由がある。韓国で起きた違法ポルノサイト事件「n番部屋事件」にてXMRが使用されていることが明らかとなり、匿名通貨としての役割が悪用されていることが問題視されている。またこの事件ではXMRだけではなく、ビットコインを使用されたとされているが匿名通貨は特に非難を浴びている。

これについてBithumbは、違法ポルノサイト事件の動画論争がXMRを上場廃止する唯一の理由ではなく、XMRの取引量の減少していると説明している。実際にXMRの時価総額は24時間のボリュームランキングで32位に位置している。また価格は毎年、約29%低下。さらに、4月には、BithumbがXMR取引量の約0.1%を記録している。

今回のBithumbでの上場廃止以前、事件を批判するニュース記事が韓国のマスコミに広まり始めた直後、ライバル取引所であるHuobi Koreaもトークンを削除。その後、BithumbがHuobi Koreaに続いてXMRを削除していることからわかるように、韓国国内では匿名通貨の排除が加速している。