米国銀行BoA、野村HGに並びPaxos BlockchainStock SettlementNetworkに参加

BoAがPaxosのBlockchainStock SettlementNetworkに参加

BoA(バンク・オブ・アメリカ)が5月17日(月曜日)、ウォール街が仮想通貨に近づいていることを示す最新の兆候として、Paxos Blockchain SettlementNetworkに参加したことが明らかになった。

BoAが、米国株式のブロックチェーンベースの決済ネットワークであるPaxosに参加したことが発表され、これによりBoAは、Credit Suisse(クレディ・スイス)、野村ホールディングスと並んで、Paxos SettlementServiceに参加した3番目の銀行になった。BoAは現在、独自に数カ月にわたって内部取引を実施しているが、清算機関として承認された場合、顧客にもサービスを提供する計画を明らかにした。

Paxos SettlementNetworkでは、2つの当事者がブロックチェーンを使用して数分で株式取引を決済することが可能となり、SEC(米国証券取引委員会)によって、2019年10月承認されたプロジェクトとなっている。Paxosが採用しているシステムは、銀行が市場との相互作用を進化させるためにブロックチェーンを使用する数少ない選択肢となっており、2020年以来、JPモルガンチェースはイーサリアム(Ethereum/ETH)を使用して、オーバーナイトレポ契約を締結している。この契約の1日あたりの取引額は10億ドル(約1,089億円)を超えており、ゴールドマン・サックスも市場に参入する準備ができているとみられている。

実際、DTCC(Depository Trust&ClearingCorporation)よりもPaxos SettlementNetworkは優れているとPaxosのチャド・カスカリラ(Chad Cascarilla)COO(最高執行責任者)は語っている。その背景には、DTCCでは午前11時までに提出された取引のみが同日決済され、当日取引されたすべての株式の75%以上を見逃す可能性があるとされていることが考えられる。これに対して、Paxosのシステムは熱心な投資家をイーサリアムブロックチェーンを介して直接接続し、リアルタイムでの決済を可能にしているため、より迅速な決済手段となっているとのこと。

BoAのグローバルバンキング部門責任者のビナ・カロア(Bina Kaloa)氏は、Bank of Americaとの提携に非常に興奮していると述べている。