イーサリアム、ガス料金の払い戻しとEIP3298実装を示唆

イーサリアムがガスの払い戻し焼却を検討

イーサリアム(Ethereum/ETH)のガバナンスは、ブロックチェーンへの悪影響を理由に、ガスの払い戻しを焼却する提案を2月26日に提出したことが明らかになった。

イーサリアムガストークンとは、イーサリアムネットワークで取引を処理するために、マイナーに支払われる料金のことを指している。このガスは、マイニングの難易度と優先順位に基づき、さまざまなアクティビティが、さまざまなリソースを消費するため、変動することになっており、取引が活発になると取引手数料が大きくなるというデメリットがある。

イーサリアムの生みの親であるヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)氏とイーサリアムのセキュリティ専門家であるマーティン・スウェンデ(Martin Swende)氏は、イーサリアム 逃す問題を解決するために、EIP3298がロンドンのハードフォークに実装される可能性を示唆している。これは、EVMレベルのオペコードであり、ストレージ変数または要素が削除された場合にユーザーに返金を提供し、ノードが状態サイズを管理してスペースを節約するのに役立つとのこと。

一方で、イーサリアムをマイニングしているマイナーコミュニティでは、このEIP3298を導入することに反対する動きもあり、導入には時間がかかっているのが現状だ。実際、イーサリアムは、2021年2月にイーサリアム史上最高のガス料金を記録しており、glassnode社の公式Twitterでもガス料金に対し、「驚異的な3億2500万ドルの取引手数料が支払われた」とツイートしている。当時、Uniswapなどの簡単なスワップ取引でさえ、40~75ドル(約4,350円~約8,160円)もの手数料がかかっていた。しかし、ガス価格は2月26日以降下落しており、3月9日に上昇する前に、かなり長い間一貫して100Gweiを下回っていたことから、イーサリアムの上昇トレンドの終わりを示唆する声も上がっているとのこと。

特に、一部のアナリストは、期間中のガス価格の下落をETH価格の下落と関連付けており、もし再び、ETH価格が以前のATHレベルに上昇した際に、2桁のGweiレベルが持続可能であるかどうかはわからないと結論づけている。

記事参照:CRYPTOTICKER