仮想通貨イーサリアムのGAS使用量が、史上最高値を更新

仮想通貨イーサリアムのGAS使用量が、史上最高値を更新

ビットコインのドミナンスが低下し始めた仮想通貨市場では、アルトコインのターンが近ずいていると噂されている。そんな中、時価総額2位に位置する仮想通貨イーサリアム(ETH)の手数料として使用されるGAS(ガス)が史上最高値を記録した。

今回の情報は、ブロックチェーンおよび仮想通貨の分析データを提供するGlassnodeによって提供された情報であり、イーサリアムネットワーク利用者の増加はもちろん、仮想通貨ETHの短期的な上昇が要因である。

イーサリアムのGASとは?
GAS(ガス)とは、イーサリアムを使用したトランザクションが発生した際にかかる手数料であり、スマートコントラクトや送金を実行するときなどに手数料が発生する。

現時点の仮想通貨ETHの価格は196.80ドル(約21,000円)まで上昇。24時間のドル建て上昇率は1.26%を記録。また、ビットコイン建ての上昇率は2.38%と、BTCから資金が流入していることが分かる。

イーサリアムGASの上昇について

GAS(燃料)と価格が比例する仮想通貨ETHは、年始から苦しい状況が続いており、2019年のビットコインの急上昇の際には、ドミナンス占有率はビットコインの独占状態が続いていた。しかし今回、ドミナンスは大きく変動し始め、イーサリアムへ資金が流入し始めている状況だ。

これについてGlassnodeは、この上昇の原動力について、「ファンダメンタルズの強化により一部の投資家がETHに資金を振り分け始めている可能性がある」と説明。さらには、仮想通貨ETHの上昇要因がETHの送金ではなく、スマートコントラクトでの消費および、ステーブルコインUSDTに起因しているという。

「イーサリアムのガス使用量は過去最高値(ATH)に達しました。どのように使用されていますか?テザーは増加しており、最近のピークはUSDTの送金に使用されるすべてのネットワーク料金の20%です。ETHの移動に使用されるガスは少なくなりますが、バルクはスマートコントラクトで消費され、より重い計算が必要になります」