仮想通貨イーサリアムのGAS使用量が、史上最高値を更新
ビットコインのドミナンスが低下し始めた仮想通貨市場では、アルトコインのターンが近ずいていると噂されている。そんな中、時価総額2位に位置する仮想通貨イーサリアム(ETH)の手数料として使用されるGAS(ガス)が史上最高値を記録した。
今回の情報は、ブロックチェーンおよび仮想通貨の分析データを提供するGlassnodeによって提供された情報であり、イーサリアムネットワーク利用者の増加はもちろん、仮想通貨ETHの短期的な上昇が要因である。
1/ Gas usage on #Ethereum hit ATH.
How is it being used?#Tether has been on the rise, with a recent peak of 20% of all network fees used to transfer $USDT.
While less gas is used to move $ETH, the bulk is consumed by non-standard contracts, that require heavier computations. pic.twitter.com/fKcC4m8GL1
— glassnode (@glassnode) September 16, 2019
現時点の仮想通貨ETHの価格は196.80ドル(約21,000円)まで上昇。24時間のドル建て上昇率は1.26%を記録。また、ビットコイン建ての上昇率は2.38%と、BTCから資金が流入していることが分かる。
イーサリアムGASの上昇について
GAS(燃料)と価格が比例する仮想通貨ETHは、年始から苦しい状況が続いており、2019年のビットコインの急上昇の際には、ドミナンス占有率はビットコインの独占状態が続いていた。しかし今回、ドミナンスは大きく変動し始め、イーサリアムへ資金が流入し始めている状況だ。
これについてGlassnodeは、この上昇の原動力について、「ファンダメンタルズの強化により一部の投資家がETHに資金を振り分け始めている可能性がある」と説明。さらには、仮想通貨ETHの上昇要因がETHの送金ではなく、スマートコントラクトでの消費および、ステーブルコインUSDTに起因しているという。
「イーサリアムのガス使用量は過去最高値(ATH)に達しました。どのように使用されていますか?テザーは増加しており、最近のピークはUSDTの送金に使用されるすべてのネットワーク料金の20%です。ETHの移動に使用されるガスは少なくなりますが、バルクはスマートコントラクトで消費され、より重い計算が必要になります」