DMM(DeFi Money Market)、SECの調査召喚状を受け操業停止

DMMが操業停止

DeFiマネーマーケット(DMM)が現在、SEC(米国証券取引委員会)からの問い合わせの結果、シャットダウンされていることが分かった。

NEXTMONEYの特集記事「DMMプロトコル、運用を停止するとDMG価格が90%も暴落」で報じているように、DMMの運用が停止している。DMMは公式サイトにて、操作停止を発表し、サイト上で次のように述べている。

mTokenミンティングは利用できなくなります。mTokenの償還は無期限に利用できますが、金利は2021年2月10日頃に0%に下がります。現在、すべての未払いのmTokenと未収利息の償還に資金を提供するために資本と利息が利用できます。できるだけ早くmTokenを利用してください。

DMM公式Twitterには、2020年12月15日、DMMはSEC(米国証券取引委員会)から調査召喚状を受け取り、mToken、DMGトークン、およびDMMFの運用とガバナンスに関するその他の詳細に関する情報を要求されたと記載。弁護士の支援を受けて、文書を作成し、その他の情報をSECが利用できるようにするという法的要件の遵守を開始したと明かした。また、これにともない、利用可能なすべてのDMG資産をDMG保有者にできるだけ早く返還する計画を策定しており、償還プログラムが開示される準備ができ次第、告知すると述べている。

順調に見えていたDMM

DMMはSECからの調査召喚状を受け取った件について、SECスタッフより、mTokenとDMGトークンの提供と販売が、米国連邦証券法の登録要件に準拠せずに行われたことに懸念を表明していると明かしている。調査を解決するためには、SECスタッフとの交渉が必要であり、相互に合意できる解決に向け、プロジェクトを整然と終了することが最善であると結論付けたと操業停止に至った経緯を明かしている。

DMMは他のプロトコルとほとんど同じようにDeFiプロトコルとして誕生しており、イーサリアムブロックチェーン上で実行される複雑な取引を構築し、DMGトークンを獲得するためにコインをmTokenとして貸すことで「農場を譲る」ことができるシステムである。

アメリカのベンチャーキャピタル投資家であり、ドレイパーフィッシャージャーベットソン、ドレイパー大学、ドレイパーベンチャーネットワーク、ドレイパーアソシエイツ、ドレイパーゴーレンホルムの創設者として多彩な才能を発揮しているティム・ドレイパー(Tim Draper)氏の投資により、2020年3月に発売され、同年6月にICOを実施している。

なお、mTokenは、これまでに発生した利息と引き換えることができる。

DMMプロトコル、運用を停止するとDMG価格が90%も暴落

2021.02.08