NVIDIA、イーサリアムマイニング向けプロセッサを発売

NVIDIAがETHマイニング向けプロセッサを発売

グラフィックチップメーカーのNVIDIAは、2月18日、仮想通貨イーサリアム用に特別に設計された仮想通貨マイニングプロセッサである、NVIDIA CMPの発売したことをブログで明らかにした。

製品ラインナップはイーサリアムハッシュレート26MH/s、定格電力125W、メモリ容量6GBの「30HX」、36MH/s、185W、8GBの「40HX」、45MH/s、250W、10GBの「50HX」、86MH/s、320W、10GBの「90HX」の4モデル。今回発表された、NVIDIA CMP(仮想通貨マイニングプロセッサ)は、純粋にコンピューティング能力に焦点を合わせて作られており、グラフィックスを処理するようには作られていないとのこと。そのため、NVIDIA CMPは、電圧と周波数が低いため、消費電力も少なくなり、より効率的にマイニングを行うことができるような設計になっている。

同時に、NVIDIAは、間もなくリリースされるGeForce RTX 3060のGPUハッシュレートを半分にすることで、マイナーにとって魅力的でなく、ゲーマーにとってよりアクセスしやすいものにした。NVIDIAのようなグラフィックカードは、プロの仮想通貨マイナーに非常に需要があるため入手が難しく、意図的にRTX3060の計算能力を下げ、プロマイナー向けに特別に設計された新しいプロセッサを発売したとのこと。

プレスリリースによると、新しいCMP製品はイーサリアムマイニングの特定のニーズを満たし、GeForce GPUに必要な仕様を満たしていないため、ゲーマーがGeForceGPUを利用できるかどうかに影響を与えないように構築されている。これは、2017年のビットコインマイニングのブームの際、マイナーがこの種のGPUを買い占めたため、供給不足が起こりGPUの価格が高騰したという背景があるとみられる。実際、GeForce RTX 3060では、仮想通貨マイニングのアルゴリズム固有の属性を検知してハッシュレートを制限する機能が搭載されており、仮想通貨のマイニング効率はおよそ50%低減されるとのだ。

NVIDIAのローエンドのCMPは第1四半期に利用可能になり、ハイエンドのモデルは第2四半期にリリースされる予定である。