PancakeSwap のDEXボリュームが急増
PancakeSwapのDEX(分散型仮想通貨取引所)ボリュームが、6週間で350%増加し、CAKEトークンは444%の増加をみせており、プラットフォームは急成長を遂げている。
CoinMarketCapのデータによると、執筆時点の2月8日16:30時点のPancakeSwap価格は、372円前後で取引されており、前日同時刻比11.63%、1週間で53.83%の上昇を見せており、時価総額は411億3,000万円を超え、CoinMarketCap時価総額ランキングで現在82位となっている。PancakeSwapは、5カ月前にイーサリアムよりもはるかに小さなネットワークで始まったにも関わらず、DEXランキングで8位にランクインしている注目のDEXだ。
2020年9月にリリースされたPancakeSwapは、Binance Smart Chainで実行される分散型取引所(DEX)であり、ユーザーがERC-20およびERC-721トークンを取引できるようにする代わりに、DEXはBinanceチェーンBEP20のみに焦点を当てた取引所となっている。従来の機能に加え、PancakeSwapは流動性プロバイダーにステークを提供しており、イーサリアムよりもはるかに低い取引手数料のチェーンを利用した、低価格の取引を行うことができる。
というのも、Pancakeは匿名の開発者によって立ち上げられ、コミュニティによって管理されているDEXであり、ユーザーはトークンスワップ(取引)ごとに0.2%の取引手数料を支払い、0.17%は流動性プロバイダーに還元される。また、残りの0.03%についてはPancakeSwap Treasureに送られるようになっている。さらに、10トークン以上のCAKEトークンを保持しているユーザーに対して宝くじや、トークンをプールに賭け、DEXが自動マーケットメーカーのスマートコントラクトを実行することで、議決権を得ることもできる。
一方で、CAKEの価値は上昇しているものの、CAKEトークンには発行上限がなく、ブロックごとに25個のCAKEが発行され、流動性プールとSYRUP保有者の宝くじに再配布される。とはいえ、Pancakeはイーサリアムネットワークで長年問題視されている、ガス料金の解決に焦点を合わせているため、イーサリアムネットワークに変わる代替手段になる可能性があると期待されている。