マイニング企業のMarathon、ビットコイン投資でMicroStrategyに参加

マイニング企業のMarathon がビットコインへ投資

ビットコインマイニング企業のMarathon Patent Group、Inc.(※以下、マラソンと表記)が、1億5000万ドル、約155億7,000万円のビットコイン(Bitcoin/BTC)購入を発表。マイニングハッシュ容量を10倍以上に拡大する計画を明らかにした。

なお、今回の大量購入によってマラソン社は、マイクロストラテジー(MicroStrategy)社と並んでビットコインエクスポージャー(※1)の代理になることが分かった。
(※1)エクスポージャーとは、みずほ総合研究所によると、投資家や企業の金融資産の中で、市場の価格変動のリスクにさらされている資産の度合い(割合)のことを指す。

マラソン社は、Stone Ridge Capital LLCの子会社である仮想通貨資産マネージャーNYDIGの金融サービスを使用し、貿易および企業財務ソリューションを実行した。

MicroStrategy社はビットコインの下落の影響を受けてか、1,000万ドルのBTC追加購入にとどまったものの、マラソン社は15倍にあたる1億5,000万ドルのBTCを購入。同社は最近、シェルフオファリング(※2)にて2億ドル、約207億円の資金調達を成功させており、2020会計年度を現金2億1760万ドル、発行済み株式74,656,549株で終了した。
(※2)シェルフオファリングとは、リリース日より前に準備される新規仮想通貨発行の登録であり、発行者が市場の状況が最も良好になるまで株式を保有することができる資金調達法を指す。

ビットコインへ投資の背景

米国のマイニング大手企業も10万人のマイナーを購入したが、同社はBitmainに約1億6,300万ドルの支払い義務を負っており、1億5000万ドルのビットコイン購入は、20億ドルを超えるMicroStrategy社のBTC保有と同じくらい重要と言える。

マラソンの会長兼最高経営責任者であるメリック・オカモト(Merrick Okamoto)氏は次のように述べた。

MicroStrategy社のような他の先進的企業と同様に、ビットコインで財務準備金の一部を保有することは、米ドルを保有するよりも優れた長期戦略になると信じています。

同社は、現金残高をビットコインで保有し始めたアメリカ最大のマイニング企業であり、マラソンで株式を購入することがBTC購入の代用であることを示唆している。なお、マラソン社の株価は1年で20倍以上急騰し、1月11日の1ドル未満からピークの23.2ドルに上昇しており、ビットコインの最近の最高値である42,000ドルに相当する株価の高騰だ。