グレイスケール、ビットコイン大幅修正で保有量40億ドル縮小

グレイスケール(Grayscale)の仮想通貨保有量が減少

世界最大仮想通貨ヘッジファンドであるグレイスケール(Grayscale)は現在245億ドル、約2兆5,530億円相当のビットコイン(Bitcoin/BTC)、イーサリアム(Ethereum/ETH)、リップル(XRP)、ビットコインキャッシュ(BitcoinCash/BCH)、などの仮想通貨を保有していることを発表し、1月8日に発表されたよりも40億ドル少なくなっていることが分かった。

1月10日から11日にかけてビットコインでは大幅な修正を通過し、管理における同社の仮想通貨資産の価値は低下。2021年1月9日、同社はTwitterで、仮想通貨保有量を284億ドル、約2兆9,060億円相当と発表しており、11日に更新されたツイートで39億ドル、約4,063億円もの保有量が減少していることが判明した。

グレイスケールは現在、ビットコインで計20,662.70百万ドルを所有しているのに対し、24,155百万ドルを所有。イーサリアムの保有額は35億1000万ドルから31億1980万ドルに減少している。また、XRPの保有量については、1,240万ドル相当のXRPから1,090万ドルにまで減少した。

同社は、仮想通貨ベースの製品であるGBTC(グレイスケール・ビットコイントラスト)、ETHE(グレイスケール・イーサリウムトラスト)、XRPトラストなどを介し、顧客に仮想通貨へのエクスポージャーを提供している。

保有量減少には2大要因が潜んでいた

JPモルガンのストラテジストが最近、待望のビットコインETFが米国のSEC規制当局によって承認された場合、グレイスケールビットコイントラストファンドとそのGBTC株式からの流出を引き起こす可能性があると指摘していた。

さらに、先にも述べた様に、1月10日(日曜日)、ビットコインは修正が入り、42,000ドル近くまで上昇していた価格は、一気に37,900ドルゾーンに下がり、微小な回復した後、11日にかけて31,000ドル台にまで(大きく下がり、全体で20%以上の総資産額を失っている。

なお、イーサリアムなどの他の主要仮想通貨も急減少を示し、時価総額ランキングで2番目に大きいイーサリアムは1,339ドルから925ドルにまで1000ドルを切るレベルにまで下がり、現在下落前の価格には及ばないものの、1,119ドルまで回復している。