仮想通貨市場全体で、約30億ドルの仮想通貨が清算=Bybtデータ
最近好調をキープしていた仮想通貨市場だが、大きな下落相場に直面しているが、仮想通貨デリバティブデータ分析プラットフォームであるBybtによると、今月12日の過去24時間で仮想通貨市場全体で、約28.7億ドルの仮想通貨が清算されたことを示すデータが報告された。
Bybtより画像引用
ビットコイン価格は10日22時(日本時間11日7時)の38,947ドルから、11日17時(日本時間12日2時)には、30,305ドルまで下落し、約19時間で8642ドル(22%以上)の下落を記録している。これらの下落は、デリバティブ市場でロングポジションを持っていた一部のトレーダーがポジション清算に動いたことで、現物市場の下げ圧力につながったと考えられている。
清算の大部分はバイナンス、Huobi(フィビ)、最後にBitMEX(ビットメックス)で実行されており、これには17.7億ドル相当のビットコイン(BTC)と、6億2950万ドル相当のイーサリアム(ETH)が含まれている。
ビットコインが、2017年の過去最高の高値記録を破って以来、大きな下落もなく価格は上がり続けていたため、これが最初の大きな下落となった。ExoAlphaの最高投資責任者、デビッド・リフチッツ氏は、最近のビットコイン価格の下落について、以下のように述べている。
今回の下落は、2万ドル〜3万ドルでビットコインを購入した賢い機関投資家による健全な修正と見るべきです。我々はビットコイン価格が上昇していたことではなく、1日の価格の動きの大きさを懸念しています。
実際、過去最高値の2万ドルを大きく超え、4万ドルに達していたため、ビットコイン相場の調整は、以前よりもはるかに大きい値幅で行われることが予想されている。最近の価格上昇については、一部のユーザーから大口のクジラの相場操縦を疑う声もあるが、ヘッジ手段として機関投資家からの需要が高まっていたという見方もあるようだ。
Koineの機関投資家向けセールス責任者のルパート・ダグラス氏は「ビットコインは数週間で前回の最高値の2倍にまで上昇している。それを考えると、2023年までに50万ドルを超える可能性があると考えている。2023年までには急激な価格変動を経験するでしょう。」と語った。