Coinbase がRoutefireを買収へ
米・サンフランシスコに本拠を構える大手仮想通貨取引所Coinbase(コインベース)は、取引執行を強化するため、カリフォルニアに本拠を構えるRoutefire(ルートファイア)プラットフォームを買収したことが分かった。
1月7日のブログで、Routefireのジェイソン・ビクター(Jason Victor)CEO(最高経営責任者)は、チームがCoinbaseの実行サービスを開発することを発表。過去3年間、コミュニティーサポートに転していた事に感謝の意を記した。
Routefireは、仮想通貨市場の取引インフラストラクチャーを強化することを使命として、2017年後半に開始されたスタートアップ企業である。同社は、トレーダーが複数の流動性源を自動的に検索し、価格と手数料の両方で最も有利なレートを見つけだせる高性能製品を開発しており、業界から高い評価を得ていた。
移転後、RoutefireチームはCoinbasePrimeのツールとサービスのスイートを開発する。これは、仮想通貨分野で取引したい金融機関のための最高の仲介プラットフォームになることを目的としているとのことだ。
過去複数回システム停止に見舞われたCoinbase
Coinbaseは、過去12カ月間で複数回のシステム停止事態に見舞われており、ビットコインの不安定取引が実施されている日と一致することが多く、潜在的な利益を失ったトレーダーから不評を買っていた。NEXTMONEYの特集記事「ビットコイン購入が臨界量に到達|仮想通貨取引所に緊張が走る (公開された場合、URLを記載、公開しない場合はNEXTMONEY~ここまでを削除)」でも報じた様に、直近では昨日7日にビットコインが40,000ドルを超え、臨界点に到達したことから、システムダウンの打撃を受けている。
今回のCoinbase によるRoutefireの買収とその取引執行の専門知識は、このような点での信頼を回復するために何らかの方法で役立つ可能性が高いとみられている。
NEXTMONEYの特集記事「仮想通貨取引所コインベース、米SECにIPO申請」で報じた様に、昨年末、Coinbaseは米国証券取引委員会に新規株式公開の登録をSEC(U.S. Securities and Exchange Commission=米国証券取引委員会)へフォームS-1で登録届出書の草案を秘密裏に提出した事を発表している。この動きは、仮想通貨市場の正当性が高まっている兆候だと多くの人に見られている。