バイナンスUS、1月中旬にXRPを上場廃止
米国ユーザーへ仮想通貨サービスを提供する仮想通貨取引所バイナンスUSの公式発表によると、同プラットフォームは、2021年1月13日からXRPのサポートを終了することが分かった。発表によると、13日の時点でXRP取引と預金を終了するとのことだが、引き出しについては1月13日以降に許可され、バイナンスUSウェブサイトに規定されているデポジットタグ/メモが必要になるという。
またXRPのサポート終了については、米証券取引委員会(SEC)による、リップル社およびCEOのBrad Garlinghouse氏、共同創業者のChris Larsen氏を相手方に取った訴訟が大きく影響している。上場廃止のきっけとなったリップル社の訴訟問題は、2013年から7年にわたり、仮想通貨XRPを独占的に販売することで1300億円以上を売上げ、もしXRPが証券に該当する場合、リップル社は届け出の済んでいない証券を不当に販売したことになる。
争点はXRPが証券であるか否かであるが、SECは同じく仮想通貨であるビットコインとイーサリアムについては証券でないという判断を下していることから、XRPコミュニティから疑問の声も上がっている。一方リップル社は、XRPは既に金融犯罪取締ネットワーク(FinCEN)をはじめ複数の規制当局から、通貨としての認定を受けていると反論している状況だ。
XRPを同プラットフォームのリストから削除する取引所は増え続けており、米国の取引所ではコインベース、ビットレックス、OKCoin、Bitstamp、CrossTowerなどが上場廃止を発表しており、大手仮想通貨取引所がサポートを終了を開始したことによって、XRP価格は大幅に下落している。
現時点でニューヨーク州南部地区地方裁判所は、同社のブラッド・ガーリングハウスCEOと共同創業者クリス・ラーセン氏の審理前会議を2021年2月22日に行うと明らかにしており、この最初の判断によって仮想通貨XRPの価格が大きく変動する可能性が非常に高い。