米リップル、中銀デジタル通貨(CBDC)計画で人材募集

米リップル、中銀デジタル通貨(CBDC)計画で人材募集

米リップルは、XRP Ledgerを中央銀行デジタル通貨(CBDC)環境に導入することを計画しており、中央銀行業務のシニアディレクターの人材を募集していることが分かった。

リップルは中央銀行とのCBDC戦略を定義し、関係とプロジェクトを構築することでグローバルな中央銀行家を教育することを目指していると明かしており、これらを統括するディレクターを募集している。

求人情報によると、中央銀行や大手金融機関への口座管理やテクノロジーセールスで10年以上の経験を持ち、なおかつ中央銀行デジタル通貨(CBDC)の専門家であることが条件であり、XRP LedgerをCBDCに統合する際の全ての業務に関わることになる。また求人では、「リップルは、世界中の中央銀行との戦略、パートナーシップ、プロジェクト作業を主導する実績のあるリーダーを探しています。」と説明しており、本格的なCBDCの事業に取り組み姿勢を見せている。

リップルの最高経営責任者であるBradGarlinghouse氏は、XRPLedgerを使用してステーブルコインを発行するという計画を以前から準備しており、XRPをブリッジ資産として使用することで、デジタルフラットフォームの取引が可能になることを目指しているようだ。

しかし、リップルが進行中のCBDCパイロットのいずれかに関与しているかどうかは、これまでのところわかっていないが、リップルははすでにいくつかのグローバル中央銀行と連絡を取り合っていることが明らかになっている。また、2020年5月にはブラジル中央銀行と制度的課題に関して話し合うために、非公開の会合を行っていたことも報じられている。

先月開催されたリップル社の「Swell2020」でも、CBDCがトピックに取り上げられているとのことで、リップルのCBDCへの注目は日に日に増しているようだ。