ビットコイン上昇の中、クジラ所有権が集中化=Bloomberg

ビットコイン上昇の中、クジラ所有権が集中化=Bloomberg

ビットコイン(BTC)価格は18日、わずか2時間足らずで18,500ドルまで急上昇し、過去24時間でBTC価格は8.6%上昇。そこから急激な下落を目の当たりにし、執筆時点で18,000ドル付近で価格を推移している。

ビットコイン時価総額についても、約3,440億ドルを超えており、過去最高の時価総額を更新している状況だが、ビットコインを大量に保有する「クジラ」の存在が肥大化している。

ブロックチェーン組織にビジネスインテリジェンスを提供し、仮想通貨ユーザーの行動を分析するFlipside Cryptoのデータを引用したブルームバーグのレポートによると、ビットコインクジラは最近、18,000ドルへ価格が上昇する中、その勢力を拡大しており、現在、ビットコインアドレスの上位2%が、総供給量の95%を占めているとする異例のデータを報告した。

ビットコインウォレット

Bloomberg.comより画像引用

Flipsideのデータサイエンスの責任者であるEric Stone(エリック・ストーン)氏は7月以降のクジラの状況について、「価格が最近上昇しているので、最大のアカウントの手に集中していることも上昇しているという話です。」と説明し、クジラの存在について次のように説明している。

クジラはBTC市場全体を支える重要な存在であり続けていますが、特定の価格変動に物語性を持たせることは常に困難です。今日のクジラの話で最も可能性が高いのは、より大きな塊を一度に流動化して供給ショックのリスクを冒すのではなく、時間をかけて比較的少量のBTCを慎重に流動化するということです。

大型クジラは市場に影響を与えるのか|取引所BTCは減少傾向

これらの大規模なビットコイン保有者は、まだ流通性の高いビットコインを含む仮想通貨市場に大きな影響を与えることが可能である。これは一度の取引において、通貨価格が大きく変動し、小規模な投資家や保有者は、価格の乱高下の影響を受けやすいことを意味している。

さらにFlipside Cryptoのデータでは、クジラが2%のうち92.4%を保有しているのに対し、仮想通貨取引所は7%近くを保有しているという。Flipside Cryptoによると、1年前には取引所が保有する割合が7.7%を占めていたが、クジラは最大保有者は変わらず92.3%を占めている。現時点で最もビットコインを保有する仮想通貨取引所はHuobi(フォビ)で、141,452BTCをコールドウォレットで保有している。

また100BTCを超えるビットコインを保有するウォレットは、総供給量の61.5%を占めており、この中型のクジラでも総アドレス数の0.04%に相当し、この数量をほゆするクジラは世界でわずか14,005頭しか存在していない。

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2020.11.10

最近のデータでは、ビットコインのクジラが肥大化しているとする分析レポートが公開されている。データアグリゲーターのUnfoldedは、1,000BTC以上を保持する大口投資家のウォレット数が過去最高を記録したことを報告。これは、新型コロナの影響により複雑な世界情勢が続く中で、米ドルなどのヘッジ手段としてビットコインを含む仮想通貨が選ばれていることも影響しているという。

ここまで肥大化したクジラの存在は、市場全体に大きな影響を与えると考えられるが、ストーン氏は、クジラによる大規模な生産は起こりそうになりと考えている。

今回のクジラの話題で最も可能性が高いのは、大きな塊(BTCもしくは仮想通貨)を一度に精算することで供給にショックを与えるリスクを冒すのではなく、時間の経過とともに比較的少量のBTCを慎重に精算することです。

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