Aave、AxieInfinityとパートナーシップ締結へ
DeFi(分散型金融)とNFT(Non-Fungible Token=ERC721規格発行の非代替性トークン)拡張のリーティングプロトコルAave(アーベ/LEND)とデジタルペット育成ゲームプラットフォームAxieInfinity(アクシーインフィニティ)は、お互いを宣伝し、ユーザーに報酬を与えるために力を合わせている。
イーサリアムベースの主要DeFiプロトコルAaveは、ブロックチェーンベースのAxie Infinityとのパートナーシップを発表した。Axie Infinityは“ポケモン”にインスパイアされたデジタルペットの世界を構築し、戦闘などゲーム好きには楽しみ甲斐あるゲームとして知られている。
今後、AaveとAxieInfinityは、異なるジャンル同士で力を合わせ、金融とゲームのブロックチェーンを活用した交差点を促進させるようだ。
今回の提携による両方のメリット
AaveはAxieCommunity Alphaのシーズン13を後援し、ゲーム内のバトル勝者への報酬として4,000ドル以上の価値のあるAAVEプロトコルトークンを提供する。コミュニティアルファシーズンは、まだ開発中のゲームのアップデートと一致し、既存のAAVEトークン所有者は、限定版のAaveをテーマにしたNFTを要求することも可能だ。
今回発表された、AaveとAxieInfinityのパートナーシップ提携の発表は、これまで交わる事のなかったジャンル同士を、楽しさと利益のためにまとめることにより、積極的に新規ユーザーへとつながる仮想通貨プロジェクトの一例となる。
Axie Infinityは、代替不可能なトークンの略であるNFTを使用するブロックチェーンベースのゲームで、ユーザーがAxieクリーチャーと戦い、取引できるようになっている。NFTは、ブロックチェーンテクノロジーを使用し、コピーや複製ができないデジタルアセットを作成することで、特注品の市場が生まれたと言えるだろう。
勢いに乗るブロックチェーンゲーム&DeFiプロトコル
ブロックチェーンアクティビティトラッカーDappRadarによると、Axie Infinityは現在イーサリアムブロックチェーンで最も人気のあるゲームであり、過去30日間で計1万人近くのユーザーを魅了し、今年6月の1日あたりのアクティブユーザー数は100人未満から、11月には1,200人を超えるまで驚異的なユーザー数の増加を見せている。
AxieのAXSプロトコルトークンは、11月4日にトークン販売が終了した後、Binanceにリストされている。AXSトークンを使用すると、所有者はプロジェクトの将来の提案やコミュニティ財団からの配布に投票できる。
Aaveは、ユーザーが火葬通貨とドルペッグステーブルコインを貸し借りできるようにするDeFiプロトコルだ。DeFiは今年夏に急成長し、銀行をブロックチェーンネットワーク上で実行されるスマートコントラクトに置き換えることで分散型ネットワークの可能性を捉えた。
DeFiPulse より画像引用
ブロックチェーンアグリゲーターのDeFiPulseによると、Aaveは、プロトコルを機能させるために追加された仮想通貨担保の指標であるロックされた合計値を、7月初旬の1億ドル未満から、11月には10億ドル近くに増やしたことがわかる。
Aaveは人気のあるDeFiプロトコルへと成長し、フラッシュローンやクレジット委任などの新しい金融商品をリリースすると同時に、貸付および借入サービスに比較的有利なレートを提供している。Axie Community Alphaのシーズン13中に配布されるAAVEトークンは、AXSトークンと同様に、多くの仮想通貨取引所で取引したり、Aaveプロトコルのガバナンスに参加するために使用したりできる。
Axieプラットフォームで独自のテーマ別AaveNFTを提供し、報酬としてAAVEトークンを提供することで、両方のプロトコルのユーザーは、他の方法では無視していた可能性のある仮想通貨エコシステムの要素に触れる可能性があるとみられる。今後、Axie InfinityとAaveが互いに成長し続けることができれば、次は戦闘報酬がはるかに大きくなる可能性もあるため、各ユーザーは期待を膨らませている。