訴訟:BitMEX当局者が調査を知りながら、4.4億ドルを「略奪」したと主張

BitMEX職員が略奪で告発される

BitMEXの運営会社HDRの経営陣が、現在進行中の調査と民事および刑事告発に関する情報を受け取った後、4億4000万ドル(約460億円)以上を略奪したとして非難されている。

ビットコインデリバティブ取引所BitMEXは、進行中の調査について知った際、会社の口座から4億4000万ドル以上を引き出したとされている。申し立ては、BML LLCに代わり、コンセンサス法によってカリフォルニア州北部地区で今春、提起された訴訟の追加文書に含まれている。

追加された文章の内容によると、アーサー・ヘイズ(Arthur Hayes)CEO、ベン・デロ(Ben Delo)氏、サミュエル・リード(Samuel Reed)氏が代表を務めるBitMEXを運営するHDR Global Trading Limited社の経営陣が、米国当局による調査が行われていることを知り、多額の資金を引き出したと主張し、民事訴訟の提起がなされた。

デジタルライブラリー SCRIBD より引用

原告のBMA LLC、ヤロスラフ・コルチン(Yaroslav Kolchin)氏、ヴィタリー・デュビニン(Vitaly Dubininin)氏は、訴訟が進行中のままHDRの資産に対する差押命令を求めている。

ヘイズ被告、デロ被告、リード被告の3人は、CFTC(米国商品先物取引委員会)とDOJ(米国司法省)の調査、民事・刑事告発を認識していたにもかかわらず、米国当局が没収できる金額を減らすために、HDRの口座からBitMEXプラットフォームの収益「約4億4,000万ドル」を略奪したとされている。

訴訟では、告発時に当局によって押収される資産を減らすために略奪されたと主張する一方で、添付文章には資金がどのように押収されたか記載されていないが、昨年、告発の可能性が浮上してから、幹部がBitMEXの利益を流用し始めたと指摘されている。

CFTCとDOJが10月1日付で起こした告発に関し、BitMEXのはすぐにコメントをしていないが、HDR関係者によってこれらの疑惑を完全に否定。さらに政府に対して次のように述べている。

当社は、これらの告発を提起する政府の強引な決定に強く反対し、この疑惑を晴らすべく法廷で争っていくつもりです。スタートアップ企業として当初から常に当時の解釈と利用可能なガイダンスに基づき、適用されるアメリカの法律を遵守しようと努めてきました。

なお、BitMEXおよびヘイズCEOらが告発したと発表されると、同取引所からビットコイン(Bitcoin/BTC)の出金が続いている事をチェイナリシス(Chainalysis)のチーフアナリストフィリップ・グラッドウェル(Philip Gradwell)氏はツイートしている。

11月2日(日本時間の11月3日)に、1日17:00UTC(日本時間の午前2時)以降、4,547回の送金で41,838BTCがBitMEXから引き出された。送金の半分は0.25BTC以下であり、送金の最大の1%が引き出されたビットコインの63%を占めた。非常に多くの小さなトレーダーと少数の大きなプレーヤーが撤退した。

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