米上院議員、公聴会にてフェイスブック仮想通貨リブラ担当者を徹底追求|「それは妄想に過ぎない」

米上院議員、公聴会にてフェイスブック仮想通貨リブラ担当者を徹底追求|「それは妄想に過ぎない」

仮想通貨業界だけでなく、世界各国のユーザーが注目するフェイスブック社の仮想通貨Libra(リブラ)に関する公聴会が開始された。
16日に米上院銀行委員会によって開催されたフェイスブックのリブラに関する公聴会では、共和・民主両党の上院議員から厳しい指摘や発言を受け、仮想通貨リブラへの疑問や懸念点が浮き彫りになった。

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2019.06.20

フェイスブックのブロックチェーン責任担当者であり、リブラ専用のウォレット企業のCEOでもあるDavid Marcus氏が上院議員に対してスピーチを行い、「時間をかけて修正を行っていく。」と述べており、上院議員らの懸念へ対処する意向を示した。
また、仮想通貨には規制が必ず必要となるが、同氏はこれについて、「どの政府機関がリブラの規制監督にあたるかはわからない。」は発言。これに続けて「どの規制当局であっても同社は協力する構えだ。」と発言している。

さらに同氏は、リブラの運営母体であるリブラ財団について、「スイスに置くという決定は、米国の規制から逃れることを意図としたものではない。」と発言した。

これに対し民主党の筆頭理事を務めるSherrod Brown上院議員はMarcus氏に対して、「自身が保有する資産をリブラにどれだけ投資しても良いか」という質問を投げかけたところ、Marcus氏は以下のように回答している。

「給料の全額を仮想通貨リブラで受け取っても構わない。」

また、Sherrod Brown上院議員は、「ユーザーが苦労して稼いだお金をフェイスブックに託すほど、信用されると本当に思っているのですか?」と、核心に迫る質問を投げ、さらには「そう思っているのであれば、それは妄想にすぎな」とバッサリとリブラを切り捨てる発言を行った。

今回開催された公聴会は終始、フェイスブックが予想する質問や構想、概念を打ち破るような発言が多く、17日に予定されている米下院議員たちへの公聴会は、これ以上に厳しい質問や回答が飛び交うことが予想される。

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2019.06.25

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