ネットストーカー容疑で逮捕されたリップル取締役
人気の仮想通貨取引所に関連した人々との法的な問題が最近立て続いているが、今回発覚したのは、Ripple(リップル)社に関連する人が起こした犯罪が発覚した。
リップル取締役であり、アメリカ大統領ドナルド・トランプ大統領の義理の息子であるジャレッド・クシュナー(Jared Kushner)氏の親友であるケン・カーソン(Ken Kurson)容疑者が、サイバーストーキングの容疑で逮捕されたことが分かった。New York Timesによると、カーソン容疑者は元妻を含む合計5人のストーカー行為と嫌がらせをしたという。
報じられた内容よると先週23日(金曜)、アメリカ連邦検察官は、カーソン氏が婚姻関係が悪化したことを非難した友人ら3人をサイバーストーカーし、残る2人に対して嫌がらせをしたとして起訴された。カーソン容疑者は自身の離婚原因となった人物だと思い込んだ元妻の友人女性に対し、最も悪質な行為を繰り返しており、同友人女性と連絡するために偽名まで使用していたとのこと。
最も悪質な行為を受け、被害を繰り返されていたこの友人女性が働いていた病院は、友人女性が上司と関係を持っていると主張する内容が記載された悪質メールも送信されている。またカーソン容疑者は、ローカルビジネスレビューサイトYelpに否定的なレビューや脅迫的な内容を書き込んでいたほか、他病院の従業員に対する匿名の電話やメッセージを大量に送りつけていた事も判明している。
カーソン容疑者が、友人女性の仕事から解雇された別の女性犠牲者に対し、同じ戦術を使用したと主張しており、2番目の犠牲者はカーソンの元妻であると主張しているという。ブルックリンにあるアメリカ連邦検事局の汚職部門が同事件を処理しており、裁判官は、裁判待ちのカーソン容疑者の身柄拘留から解放している。
カーソン容疑者は、ドナルドトランプの義理の息子であるジャレッドクシュナーの親友で、クシュナー氏が2013年にニューヨークオブザーバーを所有していた際、以前編集長としてカーソン容疑者を任命している。
2018年、トランプ政権はカーソン容疑者に全米人文科学基金の理事会の議席を提供しており、連邦捜査局からの定期的な身元調査の後、カーソン容疑者は辞退している。なお、カーソン容疑者はObserverMediaの編集長の座から2017年の初めにリップルの取締役会に加わっており、発表は同容疑者がリップル初の投資家の1人であることを強調している。
当時リップルは、カーソン容疑者を次のように絶賛していたが、今回のストーカーについては釈明の余地はなさそうだ。
常にフィンテック業界に情熱を持ち、個人金融、金融投資、金融技術に焦点を当てて、17年間エスクァイアの「グリーン」コラムを執筆していた人物で、Green Magazineを設立し、本も出版。以前は、CNNFNの財務アナリスト、Moneyの編集者であり、アメリカで活動する政治、広報、企業の広告会社であるJamestownAssociatesのエグゼクティブバイスプレジデントを務めていた。