英規制当局、仮想通貨取引所Geminiを登録企業のリストに追加

英規制当局、仮想通貨取引所Geminiを登録企業のリストに追加

英規制当局は国内で仮想通貨取引所が国に活動報告の義務が与えられたことにより、仮想通貨取引所Geminiを金融行動監督庁(FCA)の登録企業リストに追加した。

イギリスは先日、欧州連合の第5回AML指令(AMLD5)で反マネーロンダリング規則を今年初めに修正しており、更新された指令では英国における新規および既存の仮想通貨ビジネスについてのルールとして、仮想通貨取引所などの業務を行う場合にはFCAに登録することが必要となった。

これに伴い、イギリス進出を検討していたアメリカの仮想通貨取引所であるGeminiはFCAに登録したが、会社の登録の有効ステータス日は追加されておらず、ロンドンに拠点を置く取引所であるArchaxも同じく登録を完了しており、その承認ステータスは8月18日であるとのこと。

仮想通貨取引所Archaxはm登録プロセスは「難しい」と語っており、GeminiがFCAプロセスをナビゲートする際に監視ツールを強化するための措置を講じているようだ。また、ブルームバーグはGemini Trust Co.が反市場操作ツールを提供するために、CoinbaseやErisXなどの取引所で動作しているEventus Systems Inc.を雇ったと報告している。

現時点では、ArchaxとGeminiがFCAの登録済み暗号資産会社のリストで唯一の2つの会社であるが、新たに9つの既存の企業が優先審査を申請している。既存の企業については2021年1月10日までにFCAに登録する必要があり、この期限を過ぎてしまうと国内でのサービスの提供ができなくなるとのことだ。

FCAの最高責任者であるAndrew Bailey氏は過去に「仮想通貨が持つリスクを軽減し、投資家の保護に努めることが重要だが、それと同時に革新的な技術が発展するための余地を残すような、バランスのとれた政策が必要になるだろう」と仮想通貨に対して慎重な姿勢を見せている。