ゴールドマンサックス、独自トークン発行を検討
米国のメガバンク・ゴールドマンサックスは、内部資金運用のマネージングディレクターをデジタル資産のグローバルヘッドに昇格させており、ロンドンを拠点とするMatthew McDermott氏が今年の6月にこの役に就き、可能性のある独自トークンプロジェクトに注目している。
Matthew McDermott氏はCNBCに対し、投資銀行は独自のフィアットタイドトークンの作成を「模索」していると述べ、「私たちは独自のフィアットデジタルトークンを作成する商業的可能性を模索していますが、まだ始まったばかりです」と述べた。というのもJPMorganは昨年、ブロックチェーン支払い用に独自のコインをリリースしたため、ゴールドマンサックスも同様に独自トークン発行の可能性を検討している。
さらにMcDermott氏は、銀行での勤務中にJPMコインの開発を支援したJPモルガンの元デジタル資産戦略責任者であるオリハリス氏を、デジタル資産戦略のエグゼクティブディレクターとして採用している。分散型台帳技術を使用して従来の金融システムの市場の非効率性を解決することに関心があることを示し、証券金融と買い戻し市場は「標準化の準備が整っている」という。
McDermott氏が就任する以前は、Justin Schmidt氏がデジタル資産の責任者を務めていた。しかしSchmidt氏のLinkedInは現在、役職の変更を更新されておらず、ゴールドマンサックスについてもSchmidt氏の役職については言及していない。
ゴールドマンサックスは、過去に他のブロックチェーンの取り組みを主導しており、同社は2018年以来、独自のトレーディングデスクと保管サービスを検討してきたが、これらの概念がこれまでに厳密な計画であったことは否定している。また、「仮想通貨市場が発展するのを見守っている」と昨年、David Solomon CEOが明らかにしており、同社は、2019年6月に仮想通貨サービスに一歩近づき、金融資産の「トークン化」を調査していると発表していた。
他にもゴールドマンサックスは、CircleやBitGoなどいくつかの仮想通貨会社も支援しており、仮想通貨関連への関心を強めていると考えられる。