バイナンスステーブルコインが10億ドルに!
2019年9月16日にバイナンスが発行した米ドル建てのステーブルコイン「BUSD」が、わずか261日で使用量10億ドルに達した。これは、世界中でデジタル通貨がいかに重要であるかを強調する重要な進歩と言える。
仮想通貨取引所であるバイナンスでは既に、他のステーブルコインであるテザー(Tether/USDT)や、USDコイン(USD Coin/USDC)、パクソス・スタンダード・トークン(Paxos Standard Token/PAX)などが取り扱われている。そこへさらに新たなステーブルコインが加わり、急速な台頭にはいくつかの根本的な要因があると説明している。
Binance blogより画像引用
要因の一つとして考えられるのが、低額の手数料と法定通貨のような複雑さをなくして国際間送金支払が簡単にできることである。BUSD は発行開始からわずか3月で使用料が5億ドルに達しており、その後さらに需要は倍増している。なお、現在も使用量は指数関数的に増加し続け、13億ドルに達している。
一方、ステーブルコインが時価総額2億ドルに達しており、BUSDは10か月以内に一般的なステーブルコインランキングで4位に浮上している。
Binance blogより画像引用
時価総額をみてみると、35日間で100%もの上昇を見せており、3月13日に位置していた1億ドルから4月17日までの短期間ですでに2億ドルに達している。
幅広い使いやすさ
バイナンスステーブルコインのBUSDは、市場で最も使用されている1つで、ステーブルコインは現在、60を超えるプラットフォームで使用でき、その用途は為替サービスやウォレット、DeFi(分散型金融プロトコル)などに及んでいる。
現在20以上の仮想通貨取引所で使用されており、短期間で急速に広く受け入れられた理由の1つは、プロジェクトが最初から規制されている点にある。BUSDは、ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)によってカバーされており、米ドルと1:1で価値が保証されている。
BUSDは、幅広いオプションで使用可能だ。それらのほとんどが米ドルの機能を果たしているが、仮想通貨が持つことができるすべてのメリットがあり、ブロックチェーンネットワークにより、数秒で世界のどこにでもBUSDを送金できる。
バイナンスがまとめたBUSDの主なユーズケースとして以下の内容が挙げられている。
- BinanceやBinance DEXなど、集中型と分散型の両方の取引所でBUSD取引が可能。
- 担保またはローン資産としての使用
- バイナンス先物のクロス担保として使用できる
- Binance Savings(レンディングサービス)を通じて金利を稼ぐためのBUSD預金