元中国当局、「デジタル通貨開発がデジタル株への道を開く」

デジタル通貨開発がデジタル株の基礎を築く

中国の元当局者が、デジタル通貨の開発はデジタル株の誕生の基礎を築くだろうと述べていたことが明らかになった。

中国証券規制委員会の元議長であるショウ・コウ(肖鋼:Xiao Gang)氏は、中国の資本市場改革に関する最新本『数字資本市場的挑戦与対策(デジタルキャピタル市場の課題と対策)』が2020-07-13に公開された。その中で、デジタル技術の継続的な発展に伴い、ますます多くの国または地域の資本市場がデジタル開発戦略を提案している中、中央銀行のデジタル通貨(CBDC:Central Bank Digital Currency)の開発がデジタル株への道を開くと述べている。

デジタル通貨も将来のデジタルファイナンスの発展に重要な役割を果たすと考えており、デジタル通貨は、通貨の発行、流通、決済、資産価格設定、資産取引、およびさまざまな国や地域の通貨に関連するその他のシステムに影響を与える。既存の金融市場においては、株式と通貨が分離され、上場企業の株式の権利は通常、中央の登録および決済会社に登録および預託され、株式と通貨の形式が分離されている。

デジタル通貨には、株式と通貨の境界を完全に曖昧にする株式の発行機能が伴う場合があり、将来のデジタル株式は、デジタル通貨の自然な産物で、これらは資本市場に大きな影響を与えるが、同時に課題も伴うと語っている。たとえば、中央銀行のCBDCを将来のデジタル資本市場に接続する方法やCBDCで対応するスマートコントラクトをコンパイルしてデジタル株を発行する方法、およびCBDCをデジタル株の取引と決済に使用する方法については、理論と実践から検討する必要があると述べている。

CBDCは、デジタルファイナンスの今後の発展において重要なトレンドであり、さまざまな国や地域の通貨発行、流通、決済、資産価格設定、資産取引に影響を及ぼす。デジタル経済時代のさまざまな国や地域の発展の重要なキャリアとなり、新しい金融の世界が形成されつつある今、大規模な金融テクノロジー企業がいくつかの問題と課題をもたらしたと語っている。

具体的には、大手テクノロジー企業のプラットフォームは、ユーザーにさまざまな金融サービスを提供するものの、既存の金融サービスの定義とルールを書き換える。そして、金融の消費者と投資家の保護は依然として不十分であり、金融の消費者と投資家がマーケティング手法の背後にある金融リスクを区別することは現時点でも困難であると語っている。

さらに肖氏は、業界で事実上の独占体形を形成し、業界の発言権を支配する可能性がある。データのプライバシー保護に抜け穴がある。技術的なセキュリティリスクが存在する可能性があり、緊急管理メカニズムの欠如は業界の発展に課題をもたらすと厳しい視点で現在のデジタル化に対する課題および注意点を語っている。

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はじめまして!仮想通貨やブロックチェーンの国内外の仮想通貨や関連ニュースを通して、ためになる知識をどんどん吸収していきたいと猛勉強中!。 普段は鳥の声さえずる緑豊かな田舎で2児の子供とバタバタしながらの~んびり暮らす、スローライフに憧れるちょっぴりドジな母の一面も。 将来は、田舎に広い庭のある小さなお家に住むぞ~!