2020年1Q:ダークネットのビットネットミキサー使用量が急増

2020年1Q:ダークネットのビットネットミキサー使用量が急増

ブロックチェーン分析サービスのBitfury Crystalによって公開された新しいデータによると、2019年の最後の四半期と今年の最初の四半期の間でダークネットでのビットコイントランザクションミキサーの使用が大幅に増加している。

ビットコイントランザクションミキサーの増加はドルベースでは294%の増加を表しており、Crystalレポートは、前年比で大幅な増加が見られたことにも言及している。

レポートの作成者は、「ダークネットエンティティによってミキサーに送信されたビットコインの量は、2019年第1四半期の合計ビットコイン790から2020年第1四半期の7,946ビットコインへ今年大幅に増加しました。同じ成長がUSDでも観察されており、2019年第1四半期の$ 3mから$ 67mへの増加はダークネットエンティティによる暗号ミキシングサービスの急速な採用を示している」と述べた。

また、これらのデータはデータは、ダークネットエンティティと非ダークネットエンティティおよび不明なエンティティが所有するクラスター間の直接および間接のビットコイントランザクションのトレースから収集されたものであるとの事だ。

Bitfury Crystalより画像引用

さらに著者は「この分析から、ダークネットエンティティからのビットコインの引き出し方法として、検証要件とのやり取りはあまり一般的ではなくなっているように思われますが、ミキサーはダークネットエンティティからの引き出しに人気が高まっています。」と付け加えた。

ダークネットでのビットコインの取引量は2017年以降増加し続けているが、Crystal Blockchainの分析によると、ダークネットでの取引量は今後徐々に減っていくだろうと予想しているようだ。

これについてCrystal Blockchainは「これらのアクティビティは自社で開発している分析ツールで簡単に監視および特定することができます。また、これらに対処するためにFATFとEUは共同で強力な規制を行なっています。これらの理由から考えるに、2020年を通じてこれらのダークネットでのビットコインの取引量は減少していくのではないかと思います。」と述べている。

記事参照:The Block