アフリカ諸国は、最も高い暗号資産の所有率を誇る
Arcane Researchの報告によると、アフリカ諸国は世界で最も高い暗号資産の所有率であることが明らかになった。報告によると、南アフリカの暗号資産の保有率は世界第3位に位置しており、インターネットユーザーの13%が暗号資産を所有または使用している。またナイジェリアは5位にランク付けされており、11%のインターネットユーザーが仮想通貨を使用または所有しているとのこと。
Arcane Researchの報告では、ウガンダ、ナイジェリア、南アフリカ、ケニア、ガーナは、Googleで「cryptocurrency(暗号資産)」という用語を検索している上位10か国であり、サハラ以南のアフリカは年間約480億ドルをもたらす重要な送金市場を持っているとのことだ。その理由として現在、アフリカでは高額の取引手数料を請求する低速で集中型の送金システムに依存しており、モバイル決済でも、約11%の料金がかかることに加えて、一部のアフリカ諸国ではインフレ率が高いため、大陸で仮想通貨の代替案が非常に必要とされているようだ。
また、アフリカの18の法定通貨における1週間の出来高が1300万ドル超(約14億円)を記録しており、初めてP2P取引所のBTCの出来高でアフリカがラテンアメリカを超えたとのこと。さらにアフリカで出来高が増加している理由として、新型コロナの感染対策費や資源安による経済状況の悪化が挙げられており、法定通貨の価値が低下することが懸念されている。
レポートでは、アフリカでの暗号化マイニング操作や、販売業者のサポート、スマートフォンの普及、インターネット接続など、必要なインフラストラクチャの欠如などの問題が指摘されている。しかし、アフリカ大陸の暗号資産の規制に関して政府からの説明はほとんどなく、アフリカの政府の60%は、暗号資産に対する業界のスタンスが明確にされていない状況だ。