バンク・オブ・アメリカ幹部、リップルとの銀行パートナーシップについて話し合い
バンクオブアメリカ(BofA)のグローバルバンキングの責任者であるジュリー・ハリス氏は、リップルと銀行パートナーシップについての話し合いを進めていることを、Treasury Insightsポッドキャストで明らかにした。ハリス氏は、BofAの最初の目標として顧客がいつでもどこからでも物事を成し遂げることができるようにすることと、第二に、新しいソリューションを統合し、フィンテックの世界における急速な変化に対応することを目的としていると語っている。
また、ハリス氏は「私たちは24時間体制の社会であるため、銀行サービスの速度は重視されるべきものであり、24時間いつでも顧客が送金を行える必要があります。また、RippleやSwiftがどのようにインフラを私たちのプラットフォームに統合するのか、コンプライアンス基準を満たした上で提供することが重要になります。」とリップルとのパートナーシップについて語った。
バンク・オブ・アメリカは、2016年からリップルのグローバル・ペイメント・ステアリング・グループ(Global Payment Steering Group)に参加しており、リップルプロダクトのパイロット・プロジェクトを実施したことが昨年末の証言で明らかになっている。
しかし、一方でリップルCEOのBrad Garlinghouse氏は2019年7月、リップルのブロックチェーン技術がバンク・オブ・アメリカに引用されたことに対して、正式に承諾している訳ではないとの姿勢を示しており、これまで正式にパートナーとしての提携が進んでいたわけではないようだ。ハリス氏が語ったように、リップルとのパートナーシップがクロスボーダー決済が目的とされているのは確かなようだが、具体的にどのようにリップルの技術を利用するかについては説明されなかった。