タイ老舗銀行、リップル社と提携で1600万人のユーザー向けアプリ構築

タイ老舗銀行、リップル社と提携で1600万人のユーザー向けアプリ構築

タイ最古の商業銀行であるサイアム・コマーシャル・バンク(SCB)はリップル社と提携して、リップルネットワークを基に構築された支払いアプリ「SCB Easy」を発表した。

「SCB Easy」は、世界中に1600万人を超えるユーザーを抱えており、低コストな国際送金と即時支払いを提供する。またリップル社によると、SCB Easyアプリのデモ版では、40秒以内にお金が銀行口座に振り込まれたことを報告。さらにはSCBとRippleのパートナーシップについて、「低コスト、迅速かつ確実で、より良い顧客体験を提供する国境を越えた支払いに対する顧客の要求を満たす」と述べている。

またSCBは2020年までに、カンボジアやラオス、ミャンマー、ベトナムへの進出を計画しており、国際送金が必要な国や地域へアプローチを拡大いていくようだ。PwCが実施した調査によると、中国人口の86%がモバイル決済アプリを使用し、タイでは人口の67%を占めているという。海外労働と観光がアジアを中心として活発化しており、国境を越えた資金の送金は成長過程にある。

リップル、2020年にブラジルの銀行とのパートナーシップ拡大

2019.12.30

今回のアプリケーションの提供に関して、SCBのSVPであるArthit Sriumporn氏は、次のように述べている。

「今日、お金を送受信するのはとても難しい。人々は物理的に銀行の支店に行き、長く複雑なフォームに記入し、支払いが受領されるのを待たなければなりません。透明性はありません。当社のサービスを利用して、海外からの愛する人たちがすぐに支払いを送金して受け取ることができるようになりました。」

SCBはアジアで最大級のクロスボーダー決済サービスへ成長し、それに伴い主流の銀行になりつつある。送金ビジネスで知られるリップル社のパートナーシップ提携は、どのように仮想通貨XRPに影響を与えるのか注目が集まる。