【クジラ】仮想通貨リップル、5,000万XRPをBitstampへ移動
未知のウォレットから仮想通貨取引所Bitstampへ、約5,000万XRPの送金が行われた。巨額の仮想通貨送金を知らせるツイッターアカウントWhale Alert(@whale_alert)のツイートより明らかとなった。送金されたXRPは49,999,996 XRPとなり、現在価格では10億円相当となる。XRPはBTCやETHに次いで時価総額第3位となっているが、ここ最近は価格が低迷している。今月は過去最安値となる0.20ドルをマークした。
XRPの巨額送金があった場合、価格は下落する傾向がある。8月14日の大幅な下落時にも、XRPの巨額送金が確認されている。また、Bitstampは取引量が少ないため、クジラ(大口投資家)からするとマーケットメイクが行いやすい。コインマーケットキャップのデータを見ると、Bitstampの24時間あたりのXRP取引量は約10億円となっている。上位取引所とは約8倍近くの開きが生まれており、価格をコントロールされる可能性が非常に高い。ポジションを保有している場合は、資金量を減らすかロスカットを入れるなどリスク管理を徹底することを勧める。
XRPの底値はどこなのか?
上述したように、XRP価格は低迷している。今年最安値となる0.20ドル付近をマークしたが、アナリストやトレーダーからは0.19ドルを意識すべきとの意見も出ている。これらの価格帯はいわゆる仮想通貨バブルが起こった2017年末以降、リップルが経験していない領域となる。
対して、XRPのポジティブなニュースは多い。リップル社はXRPのエスクローの四半期販売を減らした他、XRPレジャーの取引ボリュームも過去最高を更新した。XRP利用が義務付けられている、ODL(旧xRapid)の実用化も進んでいる。送金大手のマネーグラムは、米国メキシコ間の送金のうち約10%でODLを使っていることを報告している。マネーグラムにはリップル社との戦略的提携に基づいた5000万ドルの出資計画があったが、今月リップル社が株式を相場より高い価格で買い取ることで、このコミットメントも完遂した。
ただ、仮想通貨市場全体が下落傾向にあることから、XRPの暴落にも注意した方が良い。ダウ理論においては、相関性の高い銘柄で相互にトレンドが確認される必要がある。XRPを含めて、上位の仮想通貨はいずれも下落トレンドから抜け出しておらず、XRPも続落する可能性が高そうだ。