BitMEXレポート:IEOが多くが80%下落
2019年12月23日にBitMEXが発表したレポートによれば、2019年5月時点で販売された12銘柄のうち、11のIEO銘柄の価格が大幅に下落したという。特にOKEXで販売されたBlockcloudは98%減少した。11銘柄のうち9銘柄は80%以上も価格が下落している。BitMEXのレポートでは、ビットコインの価格が上昇に転じた今年5月時点で既に11銘柄の価格は大幅に減少していたことも報告されている。
バイナンスなどの大手取引所が間に入ることで詐欺などのリスクが軽減されるとして2019年にはICOよりも注目を集めてきたIEOだったが、価格自体は下落傾向にあるようだ。しかし調査対象となった12銘柄のうち、バイナンスで販売されたBitTorrentは42%の下落で済み、同じくバイナンスで販売されたMaticは255%の上昇となっている。
IEO自体はまだ勢いがある
IEOで儲けるには購入したトークンをすぐに売りさばく必要がある。このためIEO後に通常購入できるようになったトークンの価格はさほど問題ではない。BitMEXのレポートにもあるが、12銘柄のうち、4銘柄はIEO投資で(上場後すぐに売却すれば)利益が出ている。
レポートによればバイナンスで販売されたMaticで400%以上・BitTorrentで101%以上・Breadで129%以上、BitMEXで販売されたDosNetworkで7.9%の価格上昇(IEO投資収益率の上昇)となった。同時に12銘柄のうち5銘柄はIEO価格よりも50%以上も下落しているため、片っ端から買えば儲かるというわけではなく、それなりに見極めが必要ということになる。
12銘柄のうち6銘柄がバイナンスで販売されたが、IEO投資収益率でみれば、マイナスの3銘柄とプラスの3銘柄を同じ金額だけ購入した後に売却したとしても+500%以上の儲けが出る。IEOは銘柄の良し悪しだけではなく、どの取引所で購入するかという判断も重要になってくるようだ。
IEO銘柄の上場後の価格が低迷する一方、今月13日にBitForexで行われたWELLのIEOでは約1億円相当のトークンが開始45秒で完売するなど、IEOは依然投資対象として投資家から熱い注目を集めている。さらに今月23日にWBFexで行われたXMALLのIEOでは、約1096万円相当のトークンが開始27秒で完売している。