「アフリカはビットコインの未来!」=ツイッターCEO
2019年11月28日、ツイッター社とSquare社のCEOであるJack Dorsey(ジャック・ドーシー)氏がビットコインの未来はアフリカにあるとツイートすると、1万件を超えるいいねが寄せられ話題となった。ツイートには、アフリカ大陸を離れるのは悲しく、来年にはアフリカを再訪する予定であることや、その際には3~6ヶ月間は滞在することも書かれていた。
Sad to be leaving the continent…for now. Africa will define the future (especially the bitcoin one!). Not sure where yet, but I’ll be living here for 3-6 months mid 2020. Grateful I was able to experience a small part. 🌍 pic.twitter.com/9VqgbhCXWd
— jack 🌍🌏🌎 (@jack) November 27, 2019
ドーシー氏は熱心なビットコイン支持者で、モバイル決済企業Squareでもモバイル決済と送金アプリ「Cash App」にビットコインの売買機能を追加しているほどだ。Squareにはビットコイン開発部門も存在。他にもブロックチェーンのスタートアップLightning Labsにも投資している。
なぜアフリカ?
ドーシー氏は、ライトニングネットワークによってビットコインは手数料無料で高速送金が可能になるとしている。この点を踏まえて、銀行口座を持てない人が多いこと・将来アフリカ都市部の人口が増えることを理由に、ビットコインの未来はアフリカにあると発言。過去5年で「Bitcoin」と検索した数が多い地域を調べると、1位がナイジェリア、2位が南アフリカ、3位がガーナとなっており、関心の高さが伺える。
アフリカは経済成長最後のフロンティアとされ、昨年は中国系企業アリババもアフリカに進出している。この将来性に目を付けたドーシー氏は、ライトニングネットワークを実装したビットコインと独自のモバイル決済を引っ提げてアフリカ市場に乗り込むつもりのようだ。来年のアフリカ再訪でビットコインの価格を押し上げるニュースを提供する可能性もあるので、今後も注目してきたい。
余談だか…
今年8月31日に自身のアカウントをハッカーに乗っ取られる被害を受けたドーシー氏だが、先日6ヶ月以上使用していないツイッターアカウントを削除すると発表。迷惑なツイートを繰り返すアカウントは削除されず、故人のアカウントが削除されるという事態に多くの人々が落胆した。
そして故人のアカウントの中には、暗号学者であり、サトシナカモトからビットコインを初めて受け取ったハル・フィニー氏もいた。彼のアカウントを削除することは、ドーシー氏が支持するビットコインの歴史を削除するのに等しい。情熱的なビットコインユーザーの声が届いたのかは不明だが、ツイッター側はアカウント削除を一時中止し、故人のアカウント削除を回避する方法が見つかるまで行わないと発表した。フィニー氏のアカウントはこれにより削除を免れることに。