バイナンスのフェイクニュースが「上海テレビ局で放映」

バイナンスのフェイクニュースが「上海テレビ局で放映」

2019年11月26日、中国人民銀行が発表した仮想通貨の資金調達であるICO、IEOなどの取締りによって、ビットコイン(BTC)価格は半年で最低となる7,000ドルを下回り、7,200ドル付近で取引されている。そして今回の暴落、のもう一つの要因とされる仮想通貨取引所バイナンスの上海オフィスのニュースに進展があった。

上海の地元テレビ局は、取引所バイナンスがオフィスを閉鎖されたというニュースを大々的に取り上げた。もちろん、テレビにて放映された内容は、バイナンスの上海オフィスが閉鎖されたという偽の情報だけではなく、The Blockが報じた一連のフェイクニュースについても報道されている。

仮想通貨関連企業Primitive Venturesの共同創設者であるDovey Wan氏によって取り上げられた、上海の地元テレビ局のニュースでは、ビットコインをはじめとする仮想通貨市場へ悪影響を与えるものではなく、一連の実を正確に国民に知ってもらうための内容である。実際に、同取引所バイナンスのCEOであるCZ氏は、 このツイートに「ありがとう」と反応している。

バイナンス:上海オフィス閉鎖のフェイクニュース

世界最大の取引量を誇る仮想通貨取引所バイナンスの上海オフィスが、中国当局および警察などによって閉鎖されたというニュースがThe Blockによって報道された。もちろん直後、バイナンスのCEOであるCZ氏は、一連の報道を全面否定している。

バイナンスCEO「北京オフィス開設」報道を否定

2019.11.17

マルタ共和国に拠点を置くバイナンスは今年、米国進出のためにバイナンスの米国ユーザーの「Binance.com」の使用を禁止しており、慎重な体制で運営を行っている。そのため、実際にオフィスが存在していると考えるのは難しい。さらにバイナンスCEOは、フェイクニュースを世界中へ発信したThe Block(仮想通貨・ブロックチェーンメディア)を訴えると発言しており、全面的にオフィス報道を否定している。

現時点でThe Blockは、フェイクニュースと批判される記事の見出し一部を「捜査」から「訪問」へ変更しているが、この表現から見ると、「オフィスの存在」については確信に迫るものがあるのかもしれない。

バイナンスCEO、「彼ら(The Block)を訴える」|“BTCと取引所の評判に影響した”と主張

2019.11.25