仮想通貨取引所バイナンス、パクソスと連携で法定通貨ゲートウェイのサービス提供へ

仮想通貨取引所バイナンス、パクソスと連携で法定通貨ゲートウェイのサービス提供へ

世界最大の仮想通貨取引所バイナンスが、ドルを担保にしたステーブルコイン・パクソススタンダード(PAX)を発行するパクソスラストカンパニーと提携し、「法定通貨ゲートウェイ」を実装する最初の取引所になったと12日発表した。

提携は、企業が法定通貨とデジタル資産を橋渡しするために利用できる新しいソリューションの一環。バイナンスCEOのCZ氏は、提携について「パクソスは、従来の資産とデジタル資産の相互運用性を向上させる、革新的な方法をともに実行できるパートナーである」として説明した。

法定通貨ゲートウェイとは?

法定通貨ゲートウェイは、ユーザーがドルとステーブルコインを1対1で交換できるサービス。サービス自体は2019年5月からパクソスのユーザーであれば利用できたが、バイナンスは今回、APIを統合し、全てのユーザーが使えるようになった。バイナンスもまた、ドルに裏付けられたステーブルコイン・バイナンスUSDを発行しており、今回の統合でパクソススタンダードとバイナンスドルの両方で、法定通貨ゲートウェイが利用可能となる。

他にも、認定された企業は法定通貨ゲートウェイを自社の取引にファーストパーティとして直接利用することも、顧客が利用するサードパーティとしてソリューションをホスト(間貸し)することも可能になるという。パクソスのCEO兼共同設立者であるCharles Cascarilla氏は、法定通貨ゲートウェイのシステムについて次のように述べている。

「バイナンスが我々の法定通貨ゲートウェイにAPIを統合したことで、テクノロジーを利用可能かつスケーラブルにサービスを利用できるようになった。我々の目的は、多くの人が利用、構築できる金融インフラストラクチャを作ることだ。そのため、バイナンスと提携は、モダンで顧客に開かれた金融システム実現に向けた一歩となる」

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2019.09.07

バイナンスとパクソスラストカンパニーの説明

バイナンスは、180を超える国と地域にユーザーを抱える、取引量別で世界最大の仮想通貨取引所。バイナンスの独自ブロックチェーン上に開発された分散型取引所「バイナンスDEX」や、トークン販売プラットフォーム「バイナンスローンチパッド」、教育機関ポータル「バイナンスアカデミー」など、複数のサービスを展開している。

パクソスラストカンパニーは、ニューヨークの規制当局の監視下にある金融機関。法定通貨から金融商品、証券まで、すべての資産がデジタル化され、24時間365日、瞬時に移動できる未来の実現に向け、各種金融インストラクチュアを構築している。展開する具体的な製品は、ステーブルコインのパクソススタンダードや、2国間などで証券を決済するために設計されたプライベートブロックチェーン「Paxos Sattlement  Service」などがある。

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