HCMキャピタル、「中国の仮想通貨は2~3カ月で発行される」
世界最大の電子機器受託生産会社、フォックスコン・テクノロジー・グループの子会社にあたる投資企業、HCMキャピタルの設立パートナーであるジャック・リー氏は、「中国人民銀行は中央銀行デジタル通貨(CBDC)の発行準備ができており、2~3カ月以内にローンチする」と予想している。
11月11日に公開されたCNBCとのインタビューでコメントしたリー氏は、中国人民銀行が新しい通貨となるCBDCを利用し、資金フローの監視をさらに強化すると言及。さらに、リー氏は中国人民銀行はすでに紙幣のシリアル番号で現金の動きを追跡しており、ブロックチェーン技術は追跡作業をさらに効果的にすると説明した。
さらに中国のデジタル通貨電子決済、既存の決済システムを利用してCBDCを開発することにも着目している。中国人民銀行は9月下旬に、当初予定していた11月上旬のCBDC発行を否定。「具体的な発行時期は決まっていない」と主張を覆していた。
ただ、リー氏がCBDCの発行時期を明言するに値する動きがなかった訳ではない。中国政府は10月下旬、第13回国民人民代表大会の常任委員会で、2020年1月1日に発効を予定する仮想通貨規制法を可決している。
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