indeed調査:仮想通貨・ブロックチェーンの求人が増加
ITや電気通信の事業者による仮想通貨とブロックチェーンへの関心増加に伴い、両分野の求人数が増加している。大手求人サイトindeedによると、2018年から19年にかけて、求人案件100万件当たりの両分野の雇用広告数は、26%増加。さらに、15年9月から19年9月と4年間に統計を広げてみた場合には、ブロックチェーン関連分野の求人は1457%増加していることも分かった。
一方で、求職者側の関心は、企業の採用意欲ほどには高まっていない。求職者が、15年9月から19年9月にかけて、ブロックチェーンと仮想通貨の両分野の求人を探す割合は、469%増にとどまる。仮想通貨相場の長期的な下落傾向に加え、高い技術を持った労働者が少なく、労働の需給のバランスが一致していないことが影響しているとみられる。
求人を細かくみると、企業が投稿するトップ5の仕事は、コンピューター関連を中心に展開されており、ソフトウェアエンジニア、ソフトウェアアーキテクト、フルスタックエンジニア、フロントエンドエンジニアが一般的だという。ブロックチェーンの仕事を求人にリストアップしている企業は、①デロイト②IBM③アクセンチュア④シスコ⑤コリンズエアロスペースとなっている。
いずれの企業も優秀な人材確保を念頭に、高給なポストを用意しているとみられる。そのため、GAFAをはじめとした巨大IT企業などから、どのような有能な開発者が仮想通貨、ブロックチェーン関連分野に流入するかに注目が集まりそうだ。
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