仮想通貨取引所Mt.GOX債権者、1BTC=900ドルで返還請求が可能に|Fortress Investment Group
大規模なハッキング事件を受け、倒産した仮想通貨取引所Mt.Gox(マウントゴックス)の債務整理を行う企業Fortress Investment Groupは、事件当時に同取引所で預金していた債権者に対して、ビットコイン(BTC)または、法定通貨で支払いを行うことがcoindeskの報道によって明らかになった。
支払い金額については1BTCあたり900ドルで変換されるようであり、ハッキング事件が発生したBTC価格の2倍で返還されるようだが、現時点のBTC価格の7.5%の価格に過ぎない。
当時世界最大の仮想通貨取引所であったマウントゴックスは2014年、大規模なハッキング事件を受け、約85万BTC(約4億6000万ドル)が取引所から姿を消し、同年に倒産した。
その後、マウントゴックスは2018年6月、東京地裁から民事再生手続きの開始決定を受け、Mt.GOX取引所に残されていたビットコインは、債権者へ現金で返還される破産手続きではなく、ビットコインで返還できる民事再生手続きへ変更されたのだ。
そして今回の債権者への返還に関してFortress Investment Groupの幹部は、債権者に対して買い戻しに関する手紙を送付し、7月31日を返還の期限として設けているという。
「私たちは各請求を個別に見直しますが、現在BTC請求につき900ドル、または破産価値のおよそ200%(BTC請求につき451ドル)を提供することが現在可能です。私達はそれをBitcoin、あるいはあなたが選んだ平凡な通貨で支払うことができます。私たちの支払いは、請求転送確認から10営業日以内に行われます。」
しかし、当時のレートの倍という金額が返還されるという話であるが、民事再生がスタートしていることから、BTCにて返還されるユーザーが大半を占めることが考えられる。