元リップル社幹部、仮想通貨取引所バイナンスUSのCEOに就任
2019年7月2日、Binance.USを運営するBAM Trading Services(BAM)が、自社とBinance.US両方のCEOにCatherine Coley(キャサリン・コーリー)氏を任命すると発表した。世界屈指と呼べる複数の金融都市における豊富な経験と、時代の最先端である仮想通貨市場での経験が高く買われたコーリー氏は、Binance.USの立ち上げとBAMの北米市場拡大を任されることとなる。
女史の簡単な経歴を紹介すると、仮想通貨のジャンルに入る以前は、2011~16年の間は香港とロンドンのモルガンスタンレー(名門投資銀行)で機関投資家部門を、2016~17年の間はシリコンバレー銀行にてスタートアップ企業のための国際決済と国際財務管理を担当。その後、2017年にリップル社へ入り、最近まで機関流動性部門責任者という肩書を持つ幹部であった。現在は米国サンフランシスコ・ベイエリアに在住。
特にリップル社におけるコーリー氏の役割は重要で、デジタル資産への世界的なアクセス向上と、取引インフラと市場開発の進化では必要不可欠な存在だった。
発表の中でコーリー氏は次のように述べている。
「これは、これからの長い道のりの始まりに過ぎません。そして、この米国でブロックチェーンエコシステムの可能性を広げるために、パートナーとしてBinanceと協力することを楽しみにしています」
さらにバイナンスのCEO、CZ氏はコーリー氏へ以下のように大きな期待を膨らませているようだ。
「私は、ColeyのリーダーシップとBinanceの優れたテクノロジプラットフォームであるBinance.USが、米国のコミュニティに貴重なサービスを提供できると確信しています」
バイナンスが目指すものは、最高のセキュリティとマッチング技術(買い手と売り手を速やかに見つけ出すシステム)によって、安全な仮想通貨市場をトレーダーに提供することだ。
Binance.USのオープン時期は未定。
だが、米国において「完全な規則順守」でサービスを提供すると発表し、2019年9月12日より米国ユーザーはBinance.comのサービスを利用できなくなることを考えても、そう遠くない時期のオープンとなるだろう。
「Binance Futures」と名付けられたプロジェクトの発表もあり、最大レバレッジ20倍でビットコインの先物取引(BTC/USDT)がトレードできるプラットフォームの立ち上げも予定されている。