仮想通貨イーサリアム、約10ヶ月ぶりとなる“300ドル”を突破
時価総額2位に位置する仮想通貨イーサリアム(ETH)が、ビットコイン(BTC)価格の好調に続き、2019年の最高値となる300ドル(約32,000円)を突破した。
イーサリアムは2018年、他の仮想通貨と同様に下落トレンドへと突入していたが、2019年の仮想通貨の復活によってイーサリアムは順調に価格を回復させている。
イーサリアムが300ドルを突破したのは、2018年8月18日以来の約10ヶ月ぶりとなる回復であり、2019年始からの上昇率を驚異の132%を記録。仮想通貨の潜在的な高ボラティリティを目の当たりにした。
上昇要因として、ビットコイン(BTC)と同様に、世界的なSNSを提供するfacebook(フェイスブック)が今月18日、VISA、Mastercard、PayPal、Uberなどを含む27社と共同で、2020年上半期までに仮想通貨を発行すると発表し、仮想通貨へと興味を持つユーザーが増加した。
また、仮想通貨のアナリストとして有名なトム・リー氏は、ビットコインをはじめとする仮想通貨の上昇について「FOMO」という言葉を用いて、「FOMOがこの市場を優雅にし、FOMOが2、3日続けば仮想通貨(ビットコイン)は最高値を更新する。」と発言。
※FOMO(Fear of Missing Out)は「見逃すことに対する恐れ」「取り残されることへの恐れ」を表す用語。ここでは「機会損失に対する恐れ」という意味で使われている。
さらには、イーサリアムの創設者であるヴィタリク氏は、コンセンサスアルゴリズムであるプルーフ・オブ・ステーク(PoS)の移行に関するイーサリアムの大型アップデートEthereum 2.0の予定日を「2020年1月3日」に実施することを決定し、大きなユーザーからの期待感が現れているの事実である。
現時点のETH価格は、305ドル(約32,700円)と300ドルの心理的トレンドラインから逸脱することなく、価格をキープしている状況である。