「Consensus2019」の注目すべき発言|リップル(XRP)や、TD Ameritardeなど

「Consensus2019」の注目すべき発言|リップル(XRP)や、TD Ameritardeなど

現在、5月13日~5月15日の期間で仮想通貨・ブロックチェーンのカンファレンス「Consensus 2019」が開催されている。

※Consensus 2019は毎年5月にニューヨークで開催される仮想通貨・ブロックチェーン関連イベント。Coindeskが主催する。業界から様々な人物が登壇し、発言を行う。重要な発表がなされることもあり、仮想通貨市場参加者の関心も高い。

今年で5回目の開催となるConsensusだが、今回も様々な興味深い発言がなされているようだ。

仮想通貨・ブロックチェーン技術は将来インフラの一部 –RippleのRyan Zagone(ライアン・ザゴーン)氏

RippleでRyan Zagone(ライアン・ザゴーン)氏は、Consensus 2019の中で、仮想通貨・ブロックチェーン技術が将来インフラの一部になるという見解を示した上で、米国が同分野におけるリーダーとなることが重要で、安全保障・経済の観点からも必要なことであるという認識を持っているようだ。

この趣旨の発言の流れのなかには、5Gといった新たな通信技術に対する米国の現状も引き合いに出された。

現在米国は、同分野について他国の技術や専門家に依存しているといったことがワシントンで広く議論されている。仮想通貨・ブロックチェーン技術については、米国証券取引員会(U.S. Securities and Exchange Commission、略称: SEC)のHester Peirce(へスター・ピアース,通称クリプト・ママ)氏が仮想通貨業界の進展をSECが遅らせている可能性について懸念を示している。

米議会では、仮想通貨等のデジタル資産を既存の証券法の対象とみなさないことを目指す法案「トークン分類法」が再度提出するなど、新たな動きもある。

仮想通貨の投資需要の高まりを指摘|TD Ameritudeの Steven Quirk(スティーブン・カーク)氏

米証券大手TD AmeritardeのSteven Quirk(スティーブン・カーク)氏からは、Consensus 2019の中で、仮想通貨関連の投資商品を提供すれば、クライアントやユーザーが押し寄せるように参入してくるといった見解を示し、仮想通貨を投資対象とみなす需要の高まりを感じさせる発言が見られたようだ。

また、仮想通貨やブロックチェーンについては、既存の投資家層も関心を示しているといった発言もあったようだ。

TD Ameritradeは機関投資家向け仮想通貨取引所「ErisX」の出資企業としても有名だ。

最近では、NASDAQ(ナスダック)のBitcoinデモトレード環境がTD Ameritradeで確認されたことがユーザーのTwitterで報告され話題となった。

仮想通貨を投資対象とみなす需要の高まりがあるといったSteven Quirk氏の見解は、同社の新たな仮想通貨関連事業の展開も期待してしまう。

今後の動きからも目が離せない。