仮想通貨取引所バイナンスで7000BTC(約45億円)のハッキング被害|顧客資産に影響はナシ
大手仮想通貨取引所Binanceは、2019年5月7日17時頃(現地時間)、大規模なハッキング被害を受け7,000BTC(約45億円)が引き出されたことを報告した。
攻撃を行ったハッカーは、多数のユーザーAPIキー、2FAコード(二段階認証)などの情報に不正アクセスを行った可能性があるという。
バインナンスCEOであるChangpeng Zhao(CZ)氏によると、ハッキング被害を受けたのはバイナンスのホットウォレットであり、同取引所が管理するビットコインの約2%が保管されていたとしている。また他のアカウントも影響を受けた可能性があるが、特定には至っていない。
今回の被害を受け、バイナンスは※SAFUファンドを利用し被害資産の補填を行う。
ユーザー資産への影響はないと発表している。
※SAFEファンド(Secure Asset Fund for Users)は、バイナンスユーザーの保護を目的としたコールドウォレットで保管されている基金であり、バイナンスの取引手数料の10%から構成されている。
CZはハッキング被害後に自身のTwitterで即座に状況を報告し、パニックの沈静化を図った。
Have to perform some unscheduled server maintenance that will impact deposits and withdrawals for a couple hours. No need to FUD. Funds are #safu.
— CZ Binance (@cz_binance) May 7, 2019
しばらくの間、入出金に影響を与える臨時サーバーメンテナンスを実行する必要があります。
FUDにする必要はありません。資金は安全です。
続けて取引には影響はないと言うことも報告した。
この一件でのバイナンスの対応は非常に早く、市場に大きな影響が出ることは無かった。