1000万ドルを調達した分散型取引所Radar、新たな「ライトニングネットワーク」のツールを発表
昨年、資金調達のシリーズAラウンドにて1000万ドルを調達したスタートアップ企業のRadarは米国時間5日、新たなLightning Network(ライトニングネットワーク)の開発者向けツールを公式リリースすると発表した。
同社がスポンサーとなっているLightning Network hackathonのBoltathon hackathonでリリースされる開発者ツールには、ライトニングのノード設定をするためのヘルパー、チャネルを開いて要求するツール、テスト用の請求書サンドボックス、請求書デコーダが含まれるようだ。
さらにツールには匿名性を強化するため、匿名ネットワークである「Tor」を介して接続する方式を採用し、未発表のLND機能にアクセスするための設定ガイド、PythonからPHPまでライトニングを好みのプログラミング言語で構築するためのソフトウェアの推奨事項が付随してあるという。
このようなツールと説明書は、新規ユーザーをLightning Networkに参加およ参入させることを目的としており、同社のRadar IONイニシアチブの一部である。
「私たちは常に革新的なテクノロジーの地平線をスキャンしています。昨年、私たちの研究開発チームは有望なテクノロジーとしてライトニングを挙げました。単なる支払い以上の可能性があります。ethereum [分散アプリケーション(dapp)]が私たちの最初の製品でしたが、私たちの親ブランドのRadarは私たちの次の金融システムのための製品の構築に焦点を当てています。」
ライトニングネットワークは、仮想通貨のスケーラビリティ問題を解決する手段のひとつであり、世界的な知名度や取引量を誇るビットコインへの応用でよく知られている。このようにビットコインなどの仮想通貨に対してライトニングネットワークのソリューションが使用されることとなれば、格安の手数料と、迅速な取引を提供することが可能となる。