エターニティ(Aetrnity/AE)の特徴・詳細とは?

ヤニスラフ・マラホフ(Yanislav Malahov)氏は、自らをイーサリアムのゴットファーザーと呼びます。実際にイーサリアムの開発にかかわったことはないようなのですが、イーサリアムを弱冠19歳で開発したヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)氏と面識があり、ビットコインやブロックチェーンについての情報交換や議論を交わしていた経緯があるそうです。

その中で、2013年11月の深夜のチャットによる会話(web上に公開されています)がイーサリアムのアイデアのきっかけになったという文章を、マラホフ氏は残しています

本記事で紹介するAetrnity(エターニティ/AE)は、このマラホフ氏が創設したAeternity Teamが、開発・運営を手掛けています(公式のロゴなどでは、æternityというaとeの合字が使われた表記になっておりますが、ここではAeternityと表記します)。

マラホフ氏のイーサリアムへのまなざしはとても強いもので、Aeternityはイーサリアムの良いところを伸ばし、苦手なところを補完するスタイルの仮想通貨となっており、それを売りとしています。このAeternityについて、特徴、詳細、爆上げの時期などについて詳しく解説していきます。

エターニティ(Aetrnity/AE)の最新価格・相場・チャート・評価


エターニティ(Aetrnity/AE)の特徴・詳細

Aeternityは、2016年12月に公開された、通貨単位はAE、発行枚数7億7300万枚の仮想通貨です。ICOで27億円を調達したことで大きく話題になりました。

イーサリアムはスマートコントラクトという、ブロックチェーン上で契約手続きをする仕組みを実現しましたが、そのスマートコントラクトを実行するには、プラットフォームのスケーラビリティや、現実世界のデータへのアクセスコストが高くなるなどの問題があります。Aeternityは、これらを解決することを目標として開発が進められています。どのようなものがあるでしょうか。順番に見ていきます。

State Channel

「State Channel」は、オフチェーン機能です。特定のユーザー間で専門のチャンネルを開き、メインのブロックチェーンに記録しない方法で状態の遷移を繰り返し、最終的な結果だけを記録するという技術です。ビットコインのライトニングネットワークやイーサリアムのライデンなどもこれの類似機能に当たります。

従来のスマートコントラクトは、契約履行をブロックチェーン上(オンチェーン)で行われなければなりませんでした。このことでトランザクションが増えることで、スケーラビリティの問題が発生しますが、Aeternityは専用のチャネル「State Channel」によって、トランザクションの発生を効率化・抑制しています。このことはスケーラビリティ問題を解決する強いアプローチと言えるでしょう。

また、「State Channel」利用のオフチェーン処理は、自分の取引履歴がブロックチェーンで公開されないという利点があります。利用者はセキュリティの高い状況で取引を行うことができるようになるので、スマートコントラクトが処理する契約などのプライバシー性の高い取引ととても親和性の高い技術だと言えます。

分散型オラクルシステム

様々な産業や分野でスマートコントラクト利用のブロックチェーンネットワークが拡大すると、それに必要な関連データ需要も爆発的に拡大します。現実社会の様々な産業にまたがってブロックチェーン技術が使われると、その産業らにおけるデータ(ブロックチェーン内部にないデータ)が必要となるからです。この、ネットワーク外部にある必要データを、ネットワーク内部へ落とし込むシステムは、「オラクル」と呼ばれます(データベースなどを提供しているソフトウェア会社ではありません)。

このオラクルを実現するため、Aeternityは、トークン保持者がオラクルを立ち上げ、分散的に現実社会の情報をスマートコントラクトで扱うシステムを採用しています。トークン保持者がオラクルを立ち上げ、一定量のAEをデポジットし、情報が正だと思えばチェックをします。その後、他のトークン保持者の承認時間が経過した後、立ち上げたトークン保持者にデポジットAEが戻り、オラクルが真実だと受け入れられるという仕組みです。

現実社会の情報をネットワークに取り込むコストは莫大です。Aeternityは、この分散型オラクルシステムを採用することで、スマートコントラクトのアクセスコスト低減を狙っているのです。

エターニティ(Aetrnity/AE)の強み

仮想通貨の強みは、多くの人が利用できる環境が整えられているか、コミュニティが活発か、という点が着目点になります。Aetrnityは、スマホ利用のマイニングとソーシャルブックマークサイトで質問を受け付けていることがよく挙げられます。

Cuckoo Cycle

Aetrnityは、スマホでのマイニングが可能です。Aetrnityは取引承認システムとしてPoW(proof of work)とPoS(proof of stake)のハイブリットコンセンサスシステム、「Cuckoo Cycle」を採用しています。

ビットコインなどで採用されているPoWは、SHA-256というハッシュ関数が使われていますが、これはASICという集積回路を利用することで高速処理が可能です。そのため、大きな資本を投じて専門的にマイニングを行うことが事業化してしまい、一般のユーザーがマイニングを行うことは事実上不可能になってしまいました。この「Cuckoo Cycle」で利用されるPoWは、計算するのに大量のメモリ消費が必須になるように設計されており、事業的にマイニングを行うことを非効率にすることに成功しました。

また、Cuckoo Cycleは電力効率が良いように設計されており、スマホでのマイニングができるようになっています。Aetrnityは、マイニングをするユーザーの裾野を広げる戦略での利用拡大をめざしているのです。

redditのAMA

redditは、日本で言うはてなブックマークのような、ソーシャルブックマークサービス、5ch(元2ch)のような掲示板サービスを足し合わせたようなサイトです。海外で非常に人気があり多くのアクセスを集めています。snooという変なキャラがいます。

このredditの文化で、5chのスレッドで言う、「〇〇だけど、何か質問ある?」のような、AMAというものがあります。これは、「I Am A (私は〇〇だけど)」、もしくは「Ask Me Anything (何でも聞いてね)」の頭文字が語源とされ、マドンナやビルゲイツなどが降臨して話題になったりしました。

このredditのAMAをAetrnityは活用しており、活発なコミュニティ醸成を狙っています。

https://www.reddit.com/r/Aeternity/

エターニティ(Aetrnity/AE)の爆上げ時期

Aeternityは、2016年の12月29日に公開され、2017年5月29日よりトークンセールが開始されました。2017年6月には、1AEあたり3.7米ドルまで上昇しましたが、その後値下がりしています。

2017年末の仮想通貨全体の爆上げの時期に、再度値上がりしましたが、その際は1AEあたり3.6米ドルほどで、最高値を更新はできなかったようです。仮想通貨全体に連動して値下がりした後、2018年の4月ごろより取引高が大きくなり、1AEあたり5米ドルほどを記録し、ICO時の価格から約10倍になったことで話題になりました。この時期にカンファレンスが開かれたことで期待値があがり価格上昇につながったようです。

2019年1月現在は、ICO時点程度の価格までまた値下がりしてしまいました。出来高はかなり多くなっているので、大口の買い集めがされている可能性はありますが、現在の状態は安定的です。

元々、2018年の2Qにメインネットのローンチが予定されていましたが、この予定は遅れ、2018年10月からのスタートとなりました。価格推移とこの状況の相関関係は不明です。

エターニティ(Aetrnity/AE)の評価まとめ

今後、仮想通貨の生活圏への利用が広まり、スマートコントラクトによる契約履行が多くされる世界になった際に、スケーラビリティ問題が顕在化することは間違いないと言えるでしょう。多くの仮想通貨はそのことに気が付いており、様々な手を打っています。Aeternityも当然その仮想通貨のひとつとなるのですが、どのような立ち位置で、どのような将来を見据えているのでしょうか。

Aetrnityの将来性

先に述べた「State Channel」により、Aeternityはスマートコントラクトをオフチェーン処理することができます。このことで、スマートコントラクトの実行には制約がなくなり、拡張性のあるプロジェクト展開が実現します。例えば、クラウドファンディングのプロジェクトで、目標金額に満たなかった際の返金を一気に行うようにできたり、明日の天気や最高気温などを対象に掛け金を募るようなサービス構築も行えます。

また、スマホでマイニングができるなど、世界的に普及しているスマホを活用しようという思想は、今後の発展に大きく寄与するでしょう。

現在、Aeternityはメインネットへの移行を進めています。フェイズ1は、2019年2月に終了、フェイズ2は、2019年5月、最後のフェイズ3は2019年9月2日終了が予定されています。メインネットへの移行が完全に完了すると、Aeternityがまた大きく注目される可能性があります。そのことを見越して、今のうちにチェックしておくと面白いかもしれません。

この記事のURLをコピーする