アセットトークンについて考える

アセットトークンについて考える

運営の堀口
どうも、久しぶりのコラムになります。

今回は最近、増えつつあるアセットトークン(資産担保型通貨)について考察していきます。

既存経済とブロックチェーンの融合

まずは簡単にアセットトークンの解説から。

アセットトークンとは、実在する資産にpeg(連動)した通貨のことを指します。
例えると、トークンが金や株式、他にも法定通貨やダイヤモンド、石油や不動産などの所有権を表します。

最近ではベネズエラ政府が発行する通貨のPetroが分かりやすい例ですね。

Petroはベネズエラの原油を価値の裏付けて発行されたトークンで、世界で初めての国家が主体のICOが実施されたことで話題になりました。今では法定通貨にする案も検討しているようです。

広い意味で言えば米ドルにpegしたトークンであるTether(以下:USDT)もその一つです。

USDTは多くの取引所に上場し、海外取引所を使っている方ならご存知かと思います。USDTは主に基軸通貨として扱われ、今では時価総額15位前後に位置しています。

昨今の仮想通貨取引においては無くてはならない存在ではないでしょうか。

またこのような通貨はステーブルコイン(Stable Coin)とも呼ばれ、

昨今ではベネズエラに続き、諸外国が中央銀行に認められた独自の仮想通貨を発行しようと準備を進めています。(中国、シンガポール、カナダ、イスラエル、イギリス、スイスなど多数)

他にも日本では、円とpegした通貨である“MUFGコイン”など、『既存経済とブロックチェーンの融合』はまさに世界的なムーブメントの中にあります。

証券をトークン化するメリット

上記の例として挙げた“Petro”、”USDT”などの資産価値を担保としたトークンは常にその実態を疑問視され、批判を浴び続けていることも事実です。

しかし、その担保された価値はブロックチェーンが証明し、実質的な価値が損なわれる以外の道では不変的な存在となりつつあります。

ここで疑問点。

資産をトークン化することのメリットとは、何でしょうか。

インターネットが普及し、現代はこれまでよりも遥かにグローバルな投資が可能になりました。

今では株式市場が国境を越えて取引されることも珍しくありません。仮想通貨、ICOの出現も代表例の一つでしょう。

しかし、グローバルでの投資が難しい分野もまだまだ存在します。

例えば海外の不動産を買おうとすればめちゃくちゃ面倒な手続きが必要で、少なくとも現地へ出向くことは絶対と言えます。

これが仮にアセットトークンとして流通していれば、インターネットに繋がった全てのユーザーが潜在投資家の対象に含まれます。

このようなマーケット拡大のみならず、これまで正当な評価をされていなかった資産の評価額が適正価格へ収束するという付加価値も発生します。

また、USDTのように仮想通貨取引において安定した価格を保ち続けるトークンはボラティリティの激しい仮想通貨のリスクオフとして活躍していますが、私達の日常的な利用にも活かされる可能性が非常に高いでしょう。

他にもダイアモンド業界では、資産の透明性(どこで採掘されたのか)や、流動性が低く、石が一つ一つ違うので、価値基準も曖昧な点が多いです。

確かに、ダイアモンドの評価なんて一般人には到底出来ませんし、どこで買えばいいのかも分かりません。

しかし、これらの問題がブロックチェーンを応用し、アセットトークンとして流通すれば全て解決出来てしまうのです。

すごい時代だなとつくづく思います。

注目しているICOがあります

昨今の仮想通貨及びICOは問題点としてそのボラティリティの激しさが指摘されています。一部が暴騰し、ほとんどは公募価格を割っているのが現状です。

そう、多くのICOは価値が曖昧な“ユーティリティトークン”を発行しているからです。

ユーティリティトークンとは、要は何に使われるか、といったものなので、スタートアップの多くが発行するトークンがそれに当たります。

シンプルに考えれば、これが成功する確率は低く、当たれば大儲けできるチャンスがあるとも言えます。

これが昨今の詐欺的ICOが乱立している要因です。

ICO買って◯◯倍!とかもうやめましょう。買いたくなるのも分かりますが、ただのギャンブルです。

その反面、アセットトークンであればトークンの価値が担保されています。

例えば、これから価値上昇が期待できる不動産の価値に裏付けられたトークンとかがあれば、アセットトークンのメリットが大きく影響します。

その代表例が弊メディアでも取り上げている「BIG Token(以下:BTK)」です。
よければ一度記事をご覧ください。

ICO中止!【BIG Token ICO(ビッグトークン)】不動産資産に裏付けされた世界初の仮想通貨

2018.05.25

このトークンは現在ICOを実施中で、ハードキャップである3,200万ドルを調達するまでは、7/9まで参加が可能です。

BTKの発行主体であるBIGグループはアジアにマーケットを持つ巨大不動産会社で、親会社にはERCホールディングスというビッグな企業がいます。

BTKの価値は所有する不動産に裏付けされており、ICOによって調達した資金によって新しく建設されます。

さらに現時点で土地は既に購入済みで、その抵当権も価値の裏付けの一端を担っています。

このアセットトークンを発行するメリットは複数あります。

BIGグループとしてのメリットは下記の3つ。

  1. 銀行融資を受ける際にかかる無駄な手数料を取られない
  2. 既存のマーケットを拡大できる
  3. 世界中への宣伝効果がある

そしてユーザー側のメリットは下記の5つ。

  1. 海外不動産へオンラインで投資できる
  2. 法定通貨での不動産投資よりもカンタンでとにかく安い
  3. BTKで不動産を購入できる
  4. BTKで周辺サービスの決済が可能
  5. 不動産購入者は毎年17,000ドル相当の配当が受け取れる

などなど。これまでのICOとは違った、アセットトークンのメリットを最大限に活かしていると言えます。

不動産投資自体で考えても、今までは富裕層ばかりがそのマーケットの対象でした。しかし、所有権がトークン化されれば少額からその恩恵を受けることが可能です。

そして資産価値の透明性や流動性が担保されます。

トークンを保有するメリットとしては、将来的にBTKの価値上昇があれば、少額の投資でも海外の不動産を購入出来る可能性もあり、既に3つの仮想通貨取引所との上場を交渉を進めていると言います。

ICOとして考えるなら、ハードキャップを公表していることも正当性を感じます。

さらに、一流ホテルやコンドミニアムは建設が進むにつれてその価値が上昇する傾向にあります。

その価値上昇がトークンの価値に比例します。

基本的にはこの類のICOは富裕層に寡占されてしまって一般ユーザーには買うチャンスも与えられないことがほとんどです。

例えば中国にマーケットを開けば、即ハードキャップをクリアし、このICOは終了するでしょう。

しかし、BIG Tokenは日本人の質の高いユーザーを求めています。

私としては、このプロジェクトが不動産の価値を裏付けるアセットトークンの可能性を証明する成功例としてだけでなく、ICOの未来を切り開く存在になるのではと期待しています。

まとめ

今回はアセットトークンについてまとめました。

既に流通しているものや、今後に期待するICOを例として挙げましたが、世界基準で考えるとまだまだ始まったばかり。

その辺も踏まえて私は基本的にはICOへの投資は否定派です。だってどれ買っても公募価格割りますし、詐欺も多いですから。笑

その点、BIG Tokenは色んな意味で期待してるところであります!

今回お伝えした事例の他にも、これからアセットトークンのメリットを知った大企業はブロックチェーンの導入及びトークン化を目指して、経営を一新していくと見ています。

昨今では独自通貨を発行すると発表した企業が軒並み株価を上げています。

それだけ注目されている証拠でしょう。

トークン化が進めば、仮想通貨がこれまでよりもグッと身近な存在になります。

それは仮想通貨市場にも好影響を与えることは間違いありません。

既存経済とブロックチェーンの融合、非常に楽しみですね。

以上、堀口からでした。
ご覧いただき、ありがとうございます。

堀口啓介
堀口啓介
ライター/アナリスト/事業推進本部長

数々の仮想通貨事業、ICOプロジェクトに携わる。
2014年から仮想通貨投資をスタート。
データ分析、市場調査、書籍、記事、技術分析と豊富な経験に基づいた独自の視点から仮想通貨マーケットを分析するアナリスト。

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keisuke horiguchi

keisuke horiguchi

ライター/アナリスト/事業推進本部長
数々の仮想通貨事業、ICOプロジェクトに携わる。 2014年から仮想通貨投資をスタート。 データ分析、市場調査、書籍、記事、技術分析と豊富な経験に基づいた独自の視点から仮想通貨マーケットを分析するアナリスト。

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keisuke horiguchi

数々の仮想通貨事業、ICOプロジェクトに携わる。 2014年から仮想通貨投資をスタート。 データ分析、市場調査、書籍、記事、技術分析と豊富な経験に基づいた独自の視点から仮想通貨マーケットを分析するアナリスト。