Chainlinkが24時間365日対応のRWA・株価データサービスを開始、Aaveが初期採用

休業日の空白を埋める新オラクルChainlink 24/7

オラクルネットワーク大手のChainlink(チェーンリンク)は、株式やコモディティをはじめとするトークン化された現実資産(RWA)に対し、市場の休業日や週末を含めて途切れることなく価格情報を提供する新サービス「Chainlink 24/7」を発表した。

日本語訳:
Chainlink 24/7 が Link:NYC でローンチされ、トークン化された RWA 向けに常時稼働の価格設定を解禁します。
Chainlink 24/7 は、株式、商品、その他の実世界資産向けに、取引セッション中、週末、市場休日を通じた継続的な市場データを配信し、以下を可能にします:→ 24/7 取引および…

あわせて、DeFi(分散型金融)大手のAave(アーベ)が同サービスを初期パートナーとして導入したことも明らかになっている。

Chainlinkが新たに始めた価格配信サービスは、従来取引所が閉鎖されていた週末や祝日、夜間などの時間帯を網羅するものだ。従来の仕組みでは、米国株式市場などの閉場時間(金曜夜から日曜夜など)に価格更新が停止していた。そのため、オンチェーン上の各アプリケーションは「市場の一時停止」「直近価格の維持」「独自の価格算出ロジックの構築」といった対応を迫られ、週末のリスク管理が課題となっていた。

今回提供される仕組みでは、市場閉場時に複数の無期限先物取引所における取引データを集約・統合し、単一の途切れない価格系列を作成する。異常値を除外するフィルタリング機能や平滑化の手法を組み込むことで、時間外であっても安定したRWA価格の算定を可能にしている。

AaveがRWA担保評価の安定化に向けて導入

この24時間365日対応のオラクルサービスを迅速に採用したのが、主要レンディングプロトコルのAaveだ。Aaveは機関投資家向けの融資プラットフォームHorizon(ホライゾン)において、担保として預かり入れるトークン化資産の価値算定にChainlink 24/7を活用する。まずは取引高の大きい米国株式から順次適用が進められる見通しだ。

従来、市場時間外におけるRWAの評価停止はDeFiプロトコルの債務超過リスクに直結していた。常時利用可能なオラクルデータを導入することで、週末や祝日であっても正確な清算判定や担保比率の監視が行えるようになり、プラットフォーム全体の安全性が飛躍的に向上すると期待されている。

オンチェーンデリバティブや清算プロトコルへの広がり

Chainlinkは同サービスの主な用途として、機関投資家向け融資のほか、24時間稼働する予測市場や無期限先物取引、デリバティブ、各種資産運用ボルトなどを挙げている。

すでにコインベース(Coinbase)やロビンフッド(Robinhood)といった主要プラットフォームでもトークン化株式の評価や担保利用の取り組みが進んでおり、今回市場データが完全にノンストップ化されたことで、従来の金融時間にとらわれない新しいDeFi取引環境の整備が加速すると見られている。

また、規制面においてもCFTC(米国商品先物取引委員会)が24時間年中無休のデリバティブ取引に関する討議を行うなど、伝統的な規制当局も含めて24時間市場へのシフトが進みつつある。オラクルの常時化は、今後のRWA市場の拡大に向けた重要なインフラとなりそうだ。

 

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