リップル社がクロスリバー銀行と提携
暗号資産・決済ソリューション大手のリップル(Ripple)社は、米国のクロスリバー銀行(Cross River Bank)と提携契約を締結した。
RLUSD payments are becoming part of the banking infrastructure fintechs already use. We’re partnering with @CrossRiverBank to integrate RLUSD on the XRP Ledger into its core banking platform, providing 24/7 settlement within payment networks and greater flexibility to settle intraday. Learn more: https://t.co/H3UwgwrvhH
— Ripple (@Ripple) October 15, 2026
RLUSD決済は、フィンテック企業がすでに利用している銀行インフラの一部になりつつあります。
CrossRiverBank
と提携し、XRP Ledger上のRLUSDをそのコアバンキングプラットフォームに統合することで、決済ネットワーク内での24時間365日対応の決済と、イントラデイ決済の柔軟性を高めています。
この協定により、同社が発行する米ドル裏付け型ステーブルコインRLUSDが、同銀行の基幹システム(Core Operating System)に直接統合されることにより、米国の金融インフラにおいて24時間365日止まらないデジタル決済環境が整備されることになる。
既存の銀行基盤とブロックチェーンを繋ぐ単一API
今回の提携の最大の特徴は、フィンテック企業が自前で複雑なブロックチェーンインフラを構築・管理することなく、ステーブルコイン決済を導入できる点にある。
クロスリバー銀行が提供する単一のAPIを通じて、顧客企業は米ドルとRLUSD間の即時換金や国境を越えた送金、企業間資金移動(トレジャリー送金)ができるようになる。さらに、従来の自動決済機関(ACH)送金や電信送金、リアルタイム決済サービスともシームレスに連携。複数の決済プロバイダーを併用する手間を解消し、銀行の営業時間外であっても滑らかな即時決済(イントラデイ決済)を実現する。
XRP Ledgerの高速・低コスト性能がもたらす優位性
RLUSDの取引処理を支える基盤として活用されるのがXRP Ledger(XRPL)だ。XRPLは取引完了までわずか3〜5秒という圧倒的な処理速度を誇り、送金手数料も1セントの数分の一という極めて低いコストに抑えられている。
これまで累計1兆3,000億ドル(約205.5兆円)以上の決済を処理してきた高度な実績と、年中無休で稼働するネットワーク構造により、従来の銀行システムが停止する夜間や休日であっても、遅延のない資金移動を可能にする。リップル社幹部は、ステーブルコインの真の価値は並行した金融システムを作るのではなく、企業がすでに利用している銀行インフラに溶け込むことにあると強調している。
機関投資家向けエコシステムの拡大と市場の動向
現在、RLUSDの時価総額は25億ドル(約3,953億円)規模に達しており、そのうち10億ドル(約158億円)以上がXRPL上で発行されている。発行体である子会社はNYDFS(ニューヨーク州金融サービス局)の監督下にあり、毎月独立した監査を受けることで高い透明性と信頼性を維持している。
リップル社はクロスリバー銀行との提携にとどまらず、証券取引テクノロジー企業のDriveWealth(ドライブウェルズ)社との連携や、スタンダード・チャータード銀行(Standard Chartered Bank)によるカストディ(資産管理)サービスの開始、Privy(プリヴィ)を通じた組み込み型ウォレットの開発など、機関投資家向けエコシステムを急速に拡大させている。
なお、クロスリバー銀行を通じたこのサービスは、現時点では米国の限られた州での提供となっており、順次提供エリアの拡大が進められる見通しだ。米国の規制下にある銀行インフラへのRLUSD統合は、従来の金融サービスと暗号資産決済の融合を大きく加速させる画期的な一歩となる。
























