Blurがサイト閉鎖と新規ローンの停止へ
かつてNFT(非代替性トークン)市場を席巻した主要プラットフォームBlur(ブラー)の運営チームは2026年11月12日をもって、公式Webサイト(blur.io)の閉鎖およびNFTレンディング機能「Blend」の新規融資停止を行うことを発表した。
1/ The https://t.co/zPQ1jqR7pT frontend will be deprecated on November 12, 2026. This deprecation only applies to the frontend. The Blur marketplace protocol will remain operational on-chain, and $BLUR will continue to control its fee switch.
— Blur (@blur_io) October 12, 2026
1/ https://blur.io フロントエンドは2026年11月12日に非推奨となります。
この非推奨はフロントエンドにのみ適用されます。
Blurマーケットプレイスプロトコルはオンチェーンで引き続き運用され、$BLURは手数料スイッチの制御を継続します。
今回の決定により、ユーザーが日常的に利用してきたWeb上のユーザーインターフェース(フロントエンド)は提供が終了する。ただし、プラットフォームの根幹をなすスマートコントラクトやマーケットプレイス・プロトコル自体はオンチェーン上で引き続き動作し続ける。そのため、ブロックチェーン上のNFT資産が消失するわけではなく、直接コントラクトを介した取引は可能だ。また、BLURトークンホルダーが保有する手数料設定(フィー・スイッチ)のガバナンス権限などもそのまま維持されます。
一方で、主要な閲覧・操作画面が奪われることで、一般ユーザーにとっての取引利便性は大幅に低下するとみられている。
NFT融資サービス「Blend」の清算とユーザー対応
Blurが提供してきたP2P型のNFT担保融資機能「Blend」においても、11月12日を期日に新規マッチングが停止される。
既存の借り手は、期限までに負債を返済するか、担保を失うデフォルト(債務不履行)を受け入れるかの選択を迫られる。市場の流動性が大幅に下落している現状では、返済や精算手続きがスムーズに行われない懸念も指摘されている。なお、運営側は閉鎖後もユーザーが預けた資産を滞りなく回収できるよう、専用の引き出しツールの提供を予定している。
取引高の激減とBLURトークン急落の背景
Blurは2022年のローンチ以降、エアドロップや手数料無料、一括取引ツールなどを強力なインセンティブとして市場シェアを急速に拡大し、一時は市場全体の8割を占めるまでに至った。しかし、2023年3月に月間約14億3,000万ドルを誇っていた取引高は、2026年3月時点で700万ドル未満にまで急速に縮小した。
この発表を受け、ネイティブトークンであるBLURの価格は24時間で約35%急落し、一時は約0.0115ドルという過去最安値を更新しました。2023年初頭につけた5ドル超のピーク時から99%以上下落した形となる。
Web3業界全体における市場後退と今後の課題
今回のBlurの撤退は単一の事例にとどまらない。創業者であるティエシュン・“パックマン”・ロケール(Tieshun “Pacman” Roquerre)氏らが手がけたイーサリアム(Ethereum)L2ネットワーク「Blast」も、収益性を理由にサービス終了を発表したばかりだった。
さらに、バイナンス(Binance)のNFT取引終了やニフティゲートウェイ(Nifty Gateway)の事業縮小など、業界全体で市場再編と後退が続いている。
トークンインセンティブに依存したプラットフォーム維持の難しさが浮き彫りとなる中、今後のNFTセクターには一時的な報酬ではなく、持続可能な実需に基づくモデルの構築が求められている。
























