リップル出資のエバーノースがナスダック上場、4億7,300万XRPを保有

ナスダック市場の建物を背景に、XRPのコインと強気相場を象徴する雄牛を描いたイメージ

XRPNの取引開始で株式市場からXRPへの投資機会が拡大

リップル(Ripple)が出資するエバーノース(Evernorth)が2026年10月12日(月曜日)、ティッカーシンボル「XRPN」でナスダック市場での株式取引を開始した。

同社は約4億7,300万XRPを保有しており、積極的な資産運用を通じて1株当たりのXRP保有量拡大を目指している。今回の上場により、投資家は仮想通貨取引所の口座やウォレットを利用せず、通常の証券口座からXRPを主要資産とする上場企業に投資できるようになった。

日本語訳:
公開市場よ、XRP Ledgerにお会いください。EvernorthはArmada Acquisition Corp. IIとの事業統合を完了しました。月曜日には、当社の普通株がティッカー$XRPNでNasdaqでの取引を…

同社は10月9日(金曜日)、SPAC(特別買収目的会社)のArmada Acquisition Corp. II(アルマダ・アクイジション・コーポレーションII)との事業統合を完了。当初は10月8日の上場を予定していたが、事務手続き上の問題で延期され、12日の取引開始に至った。合併と関連する私募増資には、リップル、SBIグループ、Kraken(クラーケン)、Pantera Capital(パンテラ・キャピタル)などが参加し、10億ドル以上の資金を調達。上場時には約4億7,300万XRPを保有するほか、取引費用控除前で約3億ドルの現金収入を確保している。

一方、保有するXRPの評価額は、合併完了時の基準価格である1XRP=1.43ドルに基づくと約6億7,700万ドル(約1,070億円)となる。2025年10月の契約締結時に設定された2.37ドルと比較すると約40%低く、相場下落の影響が鮮明となっている。

また、合併に際してアルマダの一般株主の約80.3%が株式の償還を選択し、約1億9,500万ドル(約308.4億円)を引き出した。市場で取引可能な株式が限られるため、少額の売買でも株価が大きく動く可能性がある。

DeFiや金融インフラへの参加でXRPの運用収益を追求

エバーノースは、仮想通貨を主要な財務資産として保有するDAT(デジタル資産トレジャリー)企業の一つだ。XRPに特化した上場企業として最大規模を掲げており、単にトークンを保有するだけでなく、積極的な運用によって資産価値を高める方針を示している。

具体的には、DeFi(分散型金融)を活用した利回り戦略のほか、XRP Ledgerのバリデータ運用、オンチェーンクレジット、金融インフラへの参加などを計画。こうした活動を通じて長期的に1株当たりのXRP保有量を増やし、株主価値の向上につなげる考えだ。

保有するXRPの大部分は上場前に取得または拠出されたもので、今回の上場によって新たに4億7,300万XRPが購入されるわけではない。資金の調達や運用を通じてXRPへの投資を拡大する仕組みは、価格への連動を主目的とする現物ETFとは異なる。もっとも、DeFiなどを利用した運用には相応のリスクも伴う。XRPNはXRPそのものではなく企業の株式であるため、資産運用の成果や投資家の需要、株式市場での評価によって、XRPとは異なる値動きを示す可能性がある。

同社は10月14日、ナスダックで上場を記念する終値のベルを鳴らす予定だ。株式市場を通じたXRP投資の新たな選択肢として、今後の運用実績にも注目が集まる。