Bitgetが3,000銘柄以上の米国株・ETFトークン化サービスを開始
大手暗号資産取引所のBitget(ビットゲット)は、保有している米国上場株式やETF(上場投資信託)をデジタル資産(rToken)としてプラットフォーム上へ移管できる「rToken株式送金(rToken Stock Transfer)」サービスを開始した。
このサービスは、従来の金融市場とウェブ3(Web3)領域の架け橋となる現実資産(RWA)市場の拡充を目指す取り組みだ。3,000を超える幅広い銘柄に対応しており、ユーザーは既存の投資資産を売却することなく、暗号資産エコシステム内での運用・活用が可能となる。
ステップで完了する「rToken株式送金」の仕組み
資産の移管手続きは簡素化されており、わずか2つのステップで完了する。
〇証券口座からのFOP送金申請
ユーザーは自身の外部証券会社から、Bitgetが指定するAlpaca(アルパカ)口座宛てに代金決済を伴わない証券移管(FOP:Free of Payment)手続きを行う。
〇rTokenへの自動変換と入庫
指定口座へ株式が到着すると、Bitget独自の現物トークン化ネットワーク(ITN:In-Kind Tokenization Network)によって、対応するrTokenへと自動的に変換され、ユーザーの現物取引口座へと付与される。
Bitgetへの入庫手数料は無料(所要日数は約10営業日が目安)ですが、Bitgetから外部へ資産を出庫・送金する際には所定の手数料が発生する。
拡大するrTokenエコシステムと多角的な資産運用
今回の新機能は、RWAトークン化発行プラットフォームReality(リアリティ)を通じて拡大を続けるBitgetのrTokenエコシステムを基盤としている。すでに同エコシステムは高い利用実績を誇り、運用資産残高は1億1,400万ドル(約180億円相当)、累計取引件数は200万件を突破している。
受領したrTokenは、資産の適合性や利用条件に応じて以下のような幅広い金融機能で活用できる。
・現物取引および証拠金取引
・レンディング(貸借取引)および利回り運用
・取引担保としての活用(将来的な機能拡張を含む)
Bitgetのグレイシー・チェン(Gracy Chen)CEO(最高経営責任者)は、単に伝統的資産へのアクセスを提供するだけでなく、トークン化によって資産の有用性を高め、総合取引所(UEX)における資本効率を最大化させることが本サービスの目的であると述べている。
総額100万ドル規模のSpaceX株式トークンエアドロップも実施
新サービスのローンチを記念し、条件を満たしたユーザーを対象とした総額100万ドル(約1.58億円)相当の大規模なエアドロップ・キャンペーンが開催される。
初回移管額に応じて、SpaceXの株式トークンrSPCXや取引手数料リベートバウチャーが先着順で進呈される。
5,000ドル相当の移管:
200ドル相当のrSPCX
20,000ドル相当の移管:
800ドル相当のrSPCX + 50ドル相当の手数料バウチャー(14日間有効)
50,000ドル相当の移管:
2,000ドル相当のrSPCX + 150ドル相当の手数料バウチャー(14日間有効)
伝統的金融とWeb3の融合に向けた展望と課題
株式のトークン化は、従来の証券市場にある資産をブロックチェーン上に持ち込むことで、投資の自由度と資本の機動性を著しく高める。
Bitgetは今回のインフラ構築を通じて、より多くの投資家がハードルなくデジタル資産市場へ参加できる環境を整えている。今後の普及においては、移管プロセスの利便性向上や取り扱い銘柄のさらなる拡充、市場の流動性確保、規制や規約への適合性が鍵を握ると見られている。























