SecuritizeがNeuberger Bermanと提携!Avalanche上で高利回りファンド「HINC」をトークン化

SecuritizeがAvalanche上で高利回りファンド「HINC」をトークン化

RWA(実物資産)のトークン化を推進するデジタル証券プラットフォームのSecuritize(セキュリタイズ)は、大手資産運用会社Neuberger Berman(ニューバーガー・バーマン)と連携し、新たなトークン化債券ファンド「HINC (Neuberger Securitize High Income Tokenized Fund)」の提供を開始した。

運用資産6,130億ドル(約97兆円)規模を誇るNeubergerにとって、オンチェーン上でのトークン化ファンド戦略に参画するのは初の取り組みとなる。

HINCは、伝統的な金融市場におけるインカムゲインをブロックチェーン技術と融合させた金融商品だ。同ファンドは主に高利回り債券(ハイイールド債)へ投資するほか、CLO(ローン担保証券)やレバレッジド・ローンといった幅広い債券資産をポートフォリオに組み入れ、リスク調整後のリターン最大化を図る。

2,300億ドル(約36.4兆円)超の債券運用プラットフォームを持つNeubergerがサブアドバイザーを務め、長年の経験に基づくリサーチ力とアクティブ運用ノウハウを提供。Securitize Capitalが投資顧問として全体の戦略統括を担当するとのことだ。

Avalancheをはじめとする4つのブロックチェーンへマルチチェーン展開

同ファンドの大きな特徴は、単一のチェーンに限定せず、アバランチ(Avalanche)、イーサリアム(Ethereum)、ソラナ(Solana)、スイ(Sui)の4つの主要パブリック・ブロックチェーン上でトークン化された持分を発行・管理する「マルチチェーン構造」を採用している点だ。

これにより、Web3ネイティブな投資環境へのアクセス性を広げるとともに、適格投資家に対して運用の選択肢と柔軟性を提供する。特にAvalancheエコシステムにとっては、既存の信用取引や国債関連プロダクトに加え、本格的なアクティブ運用型ハイイールド戦略がラインアップされる重要な足がかりとなる。

機関投資家基準のコンプライアンスと厳格なアクセス管理

HINCの投資対象は、厳格な要件を満たした適格認定投資家(accredited investors)および適格購入者(qualified purchasers)に限定され、参加にあたっては本人確認(KYC)やマネーロンダリング防止(AML)の審査完了に加え、各居住地域の規制遵守が必須だ。

機関投資家は直接債券を保有するのではなく、Securitizeが提供する安全なオンチェーン・インフラを通じてファンド持分をトークン形式で保有し、カストディ・ソリューションを活用して資産を管理する。

拡大を続けるSecuritizeのRWAエコシステム

SEC(米国証券取引委員会)に登録された投資顧問会社でもあるSecuritizeは、直近でトークン化運用資産残高が大きく成長しており、BlackRockの「BUIDL」など巨大ファンドのトークン化も手掛けている。

金利水準や資本コストへの関心が高まる中、伝統的金融のノウハウとWeb3インフラを結びつけるHINCの誕生は、機関投資家向けRWA市場の新たな可能性を示す試みとして注目を集めている。

 

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