米国司法省が機密情報を用いてポリマーケットで40万ドルを不正に得た米兵を逮捕
米国陸軍特殊部隊の兵士が、ベネズエラのニコラス・マドゥロ(Nicolás Maduro)大統領を標的とした秘密作戦に関連する機密情報を用いて、ポリマーケット(Polymarket)で賭けを行ったとして、連邦検察に起訴された。
米国司法省は、ベネズエラのマドゥロ元大統領が1月に逮捕される前に、機密軍事情報を用いて利益を得る取引を行った疑いで、現役陸軍兵士のギャノン・ケン・ヴァン・ダイク(Gannon Ken Van Dyke)容疑者を逮捕した。
当局によると、同容疑者は作戦結果が公表される前に、作戦結果に約3万3,000ドル(約525万円)を賭け、約40万9,000ドル(約6,500万円)の利益を得たとされる。連邦裁判所で公開されたこの事件は、被告が軍事計画中に得た非公開情報を用いて金銭的利益を得たという容疑を中心に展開している。
検察によると、現役軍曹の同容疑者は2025年12月下旬にポリマーケットの口座を開設し、マドゥロ大統領が1月までに失脚すると予測して複数回賭けを行った。賭け当時、これらの賭けは大穴狙いとされていた。しかし、捜査当局は、同容疑者がマドゥロ大統領の逮捕作戦「絶対的決意作戦」に関与していたことから、機密情報に事前にアクセスしていたと主張している。
起訴状には、商品取引法違反、電信詐欺、違法な金銭取引など、5つの罪状が記載されており、同容疑者は2025年12月27日から2026年1月2日の間に13回賭けを行い、最後の賭けは作戦終了のわずか数時間前に行われた。なお、検察は、同容疑者が機密保持契約に署名しており、機密情報を保護する法的義務を負っていたと主張している。
資金移動と捜査
検察によると、同容疑者は当時大統領であったマドゥロ氏が1月末までに失脚するかどうか、米軍がベネズエラに侵攻するかどうかといった予測が含まれていたとされ、機密情報を用いてベネズエラとマドゥロ元大統領に関連する13件の取引を実行したという。
同容疑者がその後、資金を仮想通貨口座に移し、口座の削除を要求することで、これらの行為を隠蔽(いんぺい)しようとしたと主張している。報道によると、捜査当局は、利益の規模と時期が捜査のきっかけとなっており、CFTC(商品先物取引委員会)は、損害賠償と罰金を求める民事訴訟を別途提起している。
一方で、言及されている軍事作戦は、カラカスの大統領官邸で行われた夜間襲撃でマドゥロ元大統領を拘束。彼はニューヨークに移送され、連邦麻薬密売容疑で起訴されたが、無罪を主張している。当時フォート・ブラッグ基地に駐屯していた同容疑者は、ノースカロライナ州の裁判所に出廷する予定だが、裁判記録には、同容疑者の弁護士名は記載されていない。
これらの報道を受け、ポリマーケット社は、機密情報に関連する不審な取引活動を特定し、司法省に通報し、捜査に協力していると発表。また、機密情報や非公開情報に基づく取引、およびイベントの結果に影響を与える可能性のある個人の参加を禁止する改訂された規則を導入した。
FBI(米国連邦捜査局)長官のカシュ・パテル(Kash Patel)氏は、法の支配は誰にとっても例外ないと述べ、国家安全保障情報へのアクセスを私利私欲のために悪用する者は誰であれ訴追されると警告した。
























