トランプ政権がD.O.G.E.プロジェクトをひそかに解散
D.O.G.E.として知られる政府効率化局が正式に解散し、トランプ政権による連邦政府支出削減と政府運営の効率化に向けた最も注目を集めた取り組みの一つが終結した。
According to Reuters, the Department of Government Efficiency (DOGE) established by U.S. President Donald Trump has been disbanded ahead of schedule, with eight months remaining before its original mandate expired. Office of Personnel Management Director Scott Kupor said in an…
— Wu Blockchain (@WuBlockchain) November 24, 2025
ロイター通信によると、ドナルド・トランプ米大統領が設置したD.O.G.E.は、当初の任期満了まで8カ月を残して、予定より早く解散された。人事管理局長のスコット・クーパー氏はインタビューで「D.O.G.E.は存在しない」と述べ、もはや「中央集権的な組織」ではないと付け加えた。これは、トランプ政権がD.O.G.E.の終了を公式に認めた初のケースとなる。
トランプ政権のD.O.G.E.は、その任務期限が切れる前にひっそりと解体された。2026年半ばまでの運営が承認されていたにもかかわらず、当初の予定より8カ月早く解散され、職員らは他の機関に異動となった。連邦政府の無駄を削減するという公約を掲げて発足したD.O.G.E.だが、透明性のある財務実績は公表されず、この取り組みが実際に何を成し遂げたのかという新たな疑問が生じている。
D.O.G.E.の閉鎖は、人事管理局長のスコット・クーパー（Scott Cooper）氏によって確認され、状況について尋ねられたクーパー氏は、「そのような状況は存在しない」と答え、プロジェクトが終結したことを公式に認めた。
大がかりなスタートと注目
D.O.G.E.は、連邦政府機関の削減、予算の方向転換、そして政権が「官僚主義と無駄」と呼ぶものの削減を目的として、1月に設立され、当初は、イーロン・マスク（Elon Musk）氏が特別顧問としてこの取り組みを主導しており、大きな注目を集めた。
しかし、数カ月が経過するにつれ、この取り組みは明確な財務成果を示すのに苦労し、数百億ドルの節約を謳っていたものの、検証可能な会計報告書を公表せず、実際に意味のある節約が達成されたかどうかは確認できなかった。これらの動きについて批評家たちは、透明性の欠如により、D.O.G.E.の有効性を判断するのは不可能だと述べている。
大統領令によりD.O.G.E.の運営は2026年半ばまで延長されていたものの、トランプ大統領は最近になると公の場でD.O.G.E.について過去形で言及するようになり、この構想から距離を置く姿勢をあらわにしている。
トランプ大統領とマスク氏は対立が表面化。マスク氏はトランプ大統領の大規模な増税・歳出法案を批判し、支持する議員への対抗馬を支持すると発言。さらに、法案が可決された場合、新党を立ち上げる可能性を示唆。これに対し、トランプ大統領はD.O.G.E.に対し、マスク氏の企業が連邦政府からどれだけの資金を受け取っているかを調査すべきだと指摘した。
なお、D.O.G.E.公式サイトは現在も閲覧可能で、10月4日までのデータが更新されており、推定約2,140億ドル（約33.5兆円）の政府節約額が計上されている。
